幸恵はアパートで、江島が突き飛ばされて見ることが出来なかった有料会員の動画をクリックした…
クチュ…グチュ…
パソコンのスピーカーから濡れた音がはっきりと聞こえる。
「ああ…。」
ため息をつくと俯き画面から目を逸らせた。濡れている…コンビニであんな辱しめを受けてなお、私の身体は興奮し反応してしまう。幸恵は、露出調教させホームページが更新される毎に苦痛ではあったが自らの痴態を確認していた。身元が割れる危険性はないか、それだけを入念にチェックしていた…ああでも。責めに屈服し悶える自分自身を見ることは、それ自体が調教での責めになっていた。
「はあ~。」
もう一度深いため息をついた。
今の幸恵の姿は、白いブラウスに膝丈のスカートを着ていた。化粧も薄く、牝犬飼育のさやかとは別人だった。幸恵はパソコンの電源を切ると、片手でゆっくりと片乳房を揉んだ…何度も揉んでいると、乳房から全身に甘い快感が広がっていく。女の身体が情けなかった…どうして感じてしまうの。嫌悪する男にさえ私の身体は反応し悶えてしまう。幸恵は離婚する前の自分を思い出した…
輸入雑貨を扱う会社を経営していた夫…私も直営店の店長として働いていた。子供が出来ず夫婦二人で仕事を頑張ることに充実感を感じていた。ある日高級家具を輸入した時、船便で着いた家具が全て破損しており納入先へのペナルティでお金を工面し、藤堂と知り合った。借りて返し、借りて返しを繰り返すうちに元金が膨らみ、返せない額になっていた…「水着撮影の仕事をしませんか。」当時の藤堂の口調は紳士的で、利息分だけでもと幸恵は水着撮影を引き受けた。夫はすまないと謝りながら幸恵を送り出した。
風俗情報誌に掲載しますと、藤堂は正直に話し掲載された風俗情報誌も幸恵に確認させてくれた。大丈夫…顔は映っていない。そう思いながらも、自分の身体を男性の好色な目に晒されるかとは恥ずかしかった。
やがて会社を自己破産させる段になって、夫が幸恵名義で五百万円の借金を作っていたことを知った。罵り喧嘩の毎日から、勢いで離婚届にサインをした後、夫は夜逃げし行方不明となった。
自暴自棄になった幸恵に近づいて来たのは藤堂だった…「セックスさせろよ幸恵。」借金の利息分を減額する代わりに、幸恵は藤堂の奴隷になった。
また何故かお隣の大学生さんを思い出していた。
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