>>12 つづき。
顔の位置は動くことなく私を無表情で見つめ続け、男の重みも感じることないまま、ゆっくりと抜き差しを始めた。
メリメリと押し入っては、張り出したカリに内壁をえぐられ、早くも私の中は収縮を始めた。
『何これ…気持ちいい…』
いつもは前戯の状況にもよるけど、5分・10分…場合によっては中でいけない時もあるのだけど、これまでに味わった事のない快感に、早く動かされたら今にもいきそうな程だった。
しかし、動きが早まる気配はない。
巨大なものでゆっくり、ゆっくりと出し入れを繰り返す。
無表情…冷淡とも取れる眼差しに、夢だと決めつけた私のM心が湧き出してきた。
動かない身体は緊縛されているよう。
快感にしかめる顔を見られる羞恥。
早く動いてほしい、激しく突いてほしい、思いきりいかせてほしいのに焦らされる。
声が出たなら喘ぎ声を漏らし、身体が動いたなら自ら腰を動かしていただろう。
『もっと…もっと…お願い……もっと!』
私は心と頭の中で叫んだ。
恐怖心はすっかり無くなっていて、ただただ快楽・絶頂を求める雌になっていた。
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