【5】秘密
佳代は、隆が部屋に戻るまで、毎日乳首を攻め立てた。日々、少しずつ肥大する乳首に対して、余り抵抗無く繰り返していく。
最初のうちは、少し時間を置けば元の大きさに戻っていた。しかし、佳代が気づかないうちに、少しずつその大きさは変わっていった。
ある日の遅い夕食を終え、隆が佳代の後ろから抱きしめる。
「佳代。疲れているんじゃないのか」
顔色を心配した隆が言葉をかける。
一瞬力を入れた佳代だったが、隆が細い肩を揉み始めたことで力を抜いていく。
「腰も揉んでやるから、寝室へ行こう」
隆が促し、佳代は黙って従った。
疲れが溜まっていた佳代は、隆のマッサージで少しずつ意識が薄れ始める。
佳代の知らない隆の秘密…隆は、佳代が眠っている間に、佳代の秘密を全て知ることが唯一の楽しみだった。
疲れている様子の佳代を見て、隆は久しぶりにチャンスを伺っていたのだ。
時折すやすやとした寝息が聞こえる。
「佳代…」
佳代の応答はなく、眠り続けている。触れると、少し熱い。熱でもあるのか。
「佳代」
再び隆が声をかけるが、佳代は反応しない。余程、日ごろの疲れがたまっているのか。
着替えを済ませ、隆は引き出しから幾つかの袋を持って再び佳代の側に来た。
前から一度したかったのだが、佳代に拒まれ断念していたことがあったのだ。
むしろ、そのことがきっかけで、隆は佳代に触れることを諦めた。
普通の恋人どうしでも許しあっているかもしれない、そんな他愛も無いことだ。
1度でいい、明るくしたところですべてを見せて欲しい…
1度でいい、出来ることなら陰毛を剃らせて欲しい…
写真を、お守りのように大切にするから、撮らせて欲しい…
それだけだった。
佳代の顔にバスタオルをかける。
気づかれないよう、毛布をゆっくりと捲くりあげていく。
スリップ1枚で、佳代は寝ていた。
右を向いて眠る佳代の左腕を持ち上げ、ゆっくりと、無理をかけないように上に伸ばしていく。
佳代の手首に紐を巻いていき、ベッドの柱に括り付けた。
身体をゆっくりと仰向けにさせ、今度は右腕。
タオルを捲くり佳代を見るが、気づいてはいない。
(佳代。お前が許してくれていれば、こんな風になんかしなくて済んだんだ。)
隆は、自分が正しいのだと言い聞かせ、次の行動に出る。
足首に紐をかけた。
(寒い…)
そのとき、佳代は薄っすらと現実に意識が戻り始めていた。
(ああ、隆…)
だが、いつもと違うのは、隆の気配がありながら、両手の自由がないことと、片方の足首をもたれているということだ。
(隆…)
長い間隆に触れてもらえなかったことも気になっていた。
(やっぱり隆が1番いい・・・)
罪悪感を持っていた佳代は、隆の好きなようにさせ、罪を償おうと考えていた。
隆に気づかないふりをすることに決めた。
佳代が目を覚ましたことに気づかない隆は、足首に紐をかけ、カーテンレールにかけていく。
部屋の角に置かれたベッド。ベッドの左側と、足元に窓がある。
もう片方の足にも紐をかけ、左側のカーテンレールへと結んでいった。
佳代は、はっとした。
(どうしよう。私・・・)
チャットのryoの言葉のままに、後先考えず剃毛していたのだ。
更にはshinから教えてもらい、日々繰り返してきた乳首への責め。
隆は何と思うのだろう…恥ずかしい…でも、いまさら隆に声をかけるわけにはいかない…
隆は入念に準備をしながら、携帯を取り出し、顔にバスタオルをかけた佳代を見た。
薄いベージュのスリップ。
手足を縛られ、足は浮いた状態。
このカーテンレールの紐を広げていけば、丸見えになる。
肩幅にしか開かれていない佳代の秘部だが、隆は違和感をすぐに理解した。
毛が無い…
あれほど頼んでも、佳代が拒み続けたことの1つだった。
(佳代、いったい何をしたんだ)
(佳代、いったい誰に…)
色々な思いが隆の頭を過ぎるが、佳代が浮気をしたりセフレを作ることはない。
プライドの高い女だ。
(自分で剃ったのか)
それなら、俺に剃らせてくれれば良いのに。気の利かない女だ。
まあいい、むしろ絶好の機会だ。
もう一度隆が確認する。
「佳代?」
返事はない。
佳代は、と言えば、自分は眠っているのだ、と自分に言い聞かせていた。
隆は、携帯カメラのライトをつけ、少しずつカーテンレールにかけた紐をずらしていく。
「カシャッ…」
シャッターの音。
隆の携帯のメモリーに保存される。
佳代は恥ずかしさは極限にまで来ていたが、バスタオルが顔にかけられていた為、堪えることが出来ていた。
おマンコ、お尻の穴、スリップをずらして胸も乳首も…佳代のすべてが隆の携帯電話のメモリーに保存されていく。
隆の知らない休日の昼間、乳首に輪ゴムを仕込んでいた佳代。
佳代の乳首は、隆が知っているよりも少し大きくなっていた。
(もう少し大きなほうが俺の好みなんだが…)
そう思いながら、隆は親指と人差し指で佳代の乳首をつまみ上げた。
(昔は、これを繰り返すだけでイッたのに…)
そんなことを思い出しながら、隆は乳首を指でこね、何十分と時間を過ごした。
「お前が悪いんだ…」
隆が呟く。
佳代は、隆の口から吐き出された言葉に耳を疑った。
やがて、携帯電話のメールの着信音が聞こえる。
隆は、佳代の紐を取り去り、何事もなかったように毛布をかけ寝室を後にした。
佳代は、余りに刺激の多い休日に疲れ、次第に本当に眠ってしまった。
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