【4】2日目の休日
「何だ、あいつ…気持ち悪いな」
隆の言葉に顔を上げる。
今日は、珍しく隆と佳代の休日が重なり、近所のスーパーまで買い物に出かけた。
佳代と隆に視線を投げかけていたのは、進だった。
「確かに気持ち悪いわね」
「お前、気をつけろよ。最近は物騒だし」
「うん、わかってる…」
「この道は、日中以外通るなよ」
「そうするね」
(今日は旦那と一緒か…。夕べや、今夜はこの旦那に優しく愛撫され、抱かれるのか。)
従順な嫁なのか恋人なのかは知らないが、この女を、どうにか他人が苦痛を味合わせてみたい。
進の視線には男の隆には気づけても、無防備な佳代にはさほど気になってはいなかった。
進は部屋に急ぎ戻り、PCを立ち上げる。
佳代に似た背格好、四十路を越えるか超えないかくらいの女の苦痛に満ちた表情の動画を観ながら、佳代を重ねた。
束の間の休日、買い物から戻り隆が夕食をとる。
日頃の疲れからか、早めに就寝してしまい、一人居間に取り残される佳代。
時間を持て余したPCを立ち上げ、ryoを探す。しかしryoはどこにもいなかった。
(私の身体を、付き合った男でもない、どこの誰かもわからない男に晒してしまった。)
それだけではない。
不特定多数の男の…ネカフェであれば男に限らず女にも…晒されている。
隆だけが知っているはずの身体ではなくなってしまった。
佳代は部屋を作り、1時間程、来るはずの無いryoを待つことにした。40を過ぎた女の部屋には、なかなか入室が無い。
それでも、飢えた男たちを慰める女に成り下がっている事実を、佳代は理解できていなかった。
忘れようとしていたのかもしれない。やがてshinという男がチャットルームに入室してきた。
shin:こんばんは
佳代:こんばんは
shin:眠れないの?旦那は?
佳代:先に寝ちゃった
shin:そうなんだ。で、何を話そうか
佳代:じゃ、相談に乗ってくれる?お礼はするから…
shin:?なに?
先日、ryoとあったことを話し出す佳代。相手が進だとも知らず。
もちろん、進も佳代だとはわからない。
shin:で、何が心配なの?
佳代:晒すって言ってたけど、本当なのかなって思って。
shin:まぁ、知ってると思うけどネカフェだからね。係りの人が掃除すると思うけど、それまでは晒すことは出来るよね。
佳代:やっぱりそっか…
shin:後悔してるの?
暫く佳代からレスが途絶えた。
佳代:後悔と言うか…不思議な感覚だったの
shin:どんな?
佳代:頭をね、殴られて目が眩むような感覚。どこまでも暗闇に落ちていくような。
shin:そうなんだ…
佳代:うん。でも
shin:でも?
佳代:私にはね、その人が神様みたいに感じたの
(驚いた。神様?馬鹿なのか、この女。)
佳代:今まで、チャットでここまで頭の感覚をおかしくした人はいなかったわ…
shin:ちょっと羨ましいね、その人が
佳代:w
shin:で、今日は要らないの?
佳代:何が?
shin:会社で出来そうなこと
佳代:何かあるの?
shin:うん。ないことは無い。会社ってエレベータあるの?
佳代:あるよ。2箇所ね。
shin:カメラついてるじゃん。
佳代:監視カメラみたいなの?
shin:そう。そこで、その身体を晒してみたら。
佳代:ええ
shin:まあ、出来ればエレベータを管理してる奴とかわかったほうが面白いんだけどね
佳代:どういうこと?
shin:汚いおっさんとか、管理会社の爺とかさ
佳代:そいつらのおかずになれと?
shin:そう。だって、佳代は、どこかのネカフェで何人もに観られちゃってるんだよ。どんな写真かわからないけどさw
佳代:…あなたも、神様みたいな人なのね
shin:さあ、どうだかw
佳代:いいわ…試してみる。有難う…
shin:神様になれれば良いけどw でさお礼なんだけどw
佳代:お礼、うん
shin:おっぱい見せてよ
佳代:晒した写真じゃなく?
shin:そう。輪ゴムでどうとかって言ってたじゃん
佳代:言ってたね
shin:だから、おっぱいがいいな
佳代は言われるまま、服をずらし、胸に携帯のカメラを向ける。フラッシュが光り、チャットに送信する。
shin:見せてくれると思わなかった!有難う
佳代:恥ずかしいな
shin:でも、輪ゴムで毎日虐めてた乳首じゃないね
佳代:え
shin:サボってるよねw
佳代:主人にバレちゃうじゃない
shin:もっと肥大させた方が、敏感になるしさ
佳代:なるし?
shin:ご主人も、ひょっとすると思わず手が出ちゃうかもよ
佳代:じゃあ、もう1つ教えて。
shin:なに
佳代:肥大させる方法
shin:そうだな
shinが伝えたのは、サランラップを胸に巻き、切れ目を入れたところから乳首を突出させ、まずは割り箸で挟み輪ゴムで固定するという方法だった。
自宅でなら出来なくは無い。でも、寝室には隆がいる。隆への愛、佳代の理性と本能…
佳代は本能に逆らうことが出来なかった。
隆が寝ている隣の部屋で、自らの身体にサランラップを巻き始めた。
乳首だけが突出した姿で、割り箸に挟み込んだ。痛みが走る。
shin:本当にやってるの?
佳代:やってるよ
shin:ま、本当にやってるなら、の話だけど、この後は
佳代:やってるってば!
佳代の負けず嫌いというか、気の強い部分が現れ始める。意地で写真を撮り、チャットに送信する。
shin:w ごめんね。本当だったねw
佳代:嘘なんかつくわけないわよ
shin:ごめんごめん。これを続けてさ、大きくなってきたら、ゴムひもあるじゃない?50cmくらい用意して、あれの両端でで乳首をね結ぶの。
佳代:それで?
shin:中間のたるんだ部分を口で咥えながらチャットでもしたら、すごいよ!モニタを観ようと顔を上げるたびに乳首が上に引っ張られる
佳代:すてき・・・有難う・・・
(馬鹿だな。その頃には、旦那に気づかれるはずだよ。佳代の乳首が倍近い大きさになるわけだし、身体を知っている男が気づかないわけが無い。)
また佳代は誰とも知らない男に、自分の身体を晒し、快楽を得ていた。
それは同時に佳代の身体も変えていくことにもなるのだが、佳代には目先の快楽しか考えられなかった。
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