【13】ゲーム
隆を見送った後、白いブラウスと膝丈のフレアスカートに着替え、佳代は小さな旅に出かける。
お土産を買うと隆に心配をかけるから、と、隆との連絡用にしているPHSと、電車代と昼食代程度しか持たず、本当に軽装で僅かな荷物で外へ出た。
変態ではなく、下着もつけ、フリスク等からも離れた普通の姿で、そしていつものきつい化粧ではなく、薄く柔らかな雰囲気だった。
電車に揺られ、目的地までは1時間程度。
ぼんやりと窓の外を眺めながら、久しぶりの海で何をしようか考えていた。
日没までぼんやりと眺めるのも良いだろうし、散歩をして軽食を取り早めに帰宅するのも良いだろう。
(今度は隆と来たいな…。)
そう思いながら、目的地を目指した。
寂れた小さな漁師町に着き、佳代は港ではなく砂浜を目指した。
海水浴客等もいない、遠くに家族連れが釣りをしたりする程度で、人はほとんど目に付かなかった。
流木を見つけ、佳代は腰を下ろした。
海と風の音。
何時間過ぎただろう。
佳代は、来た道とは別の道から帰ることにした。
歩きにくい砂浜、歩を進めるうちに焚き火をする漁師らしき5人を見つけた。
酒に酔っているのか、余り良い雰囲気とは言えない。だが引き返すわけにもいかない。
近づく佳代に気づくと、下から上までに視線を這わせる。
(大丈夫、酔っているだけだろうし…) 自分に言い聞かせる。
佳代が男たちの側を通りぬけようとしたとき、声がかかる。
「おねえさん。旅行かい?」
どきっとして振り返る。
「ええ、そうです。もう帰るところなので」
失礼しますと走ろうとしたとき、砂に足をとられ転倒してしまった。
フレアスカートは空気を含み、佳代を見ていた男たちには下着まで見えてしまったことだろう。
恥ずかしさの余りうずくまり、ゆっくりと体勢を立て直す。
「おいおい大丈夫か」そう笑いながら、男たちの中の1人が手を差し伸べた。力強い手。容易に佳代を引き起こした。
急ぐ旅でもないだろう、と彼らが飲んでいた場所に手を引かれていく。決して強引ではないが、佳代は拒むことが出来なかった。
彼らの湯のみを渡され、佳代にも一升瓶から日本酒が注がれる。
昼食もとっていなかった為、佳代の喉と胃袋は一気にカッとなり、酒がまわっていく。
(いけない。2杯目を頂く前に駅へ向かわなくちゃ。)
どこから来たのか、これから帰るのかといった、本当に何でもない言葉を交わし、どうにか振舞われた酒を飲み干した。
60代、50代、その子供だろうか30代~40代くらいの男が3人。
「ご馳走様でした。そろそろ」といって立ち上がったとき、駅へ行くのか問われた。
こっちは逆方向だ、結構な遠回りになると教えられた。
そんなに遠いのか聞き返すと、小屋に地図があると、隆よりも10は上であろう「辰さん」と呼ばれる男が立ち上がった。
酒のせいか、佳代の警戒心は薄れ、親切な人も多い、そう感じながら後に続いた。
焚き火の周りに残る4人、いや、それだけではない。
地図を見せると小屋へ誘い込む男も、佳代が転んだときの下着を見て、目的は持っていたのだ。
佳代と初老の男が小屋に足を踏み入れる頃、焚き火の周りにいた4人も佳代に気づかれないよう小屋へ向かう。
「今明かりをつけるから」そう言いながら、暖を取る囲炉裏のようなところと、そこを囲むように畳が敷き詰められていた。
男は佳代へ腰掛けるよう伝える。部屋を見回すと、土間のようなところにテーブルが1つ、壁には網や浮き等の漁師の道具があった。
そして囲炉裏のような畳のある場所。座布団や毛布もあった。
靴は脱がず、土間に足をつき畳に腰を下ろして初老の男性が地図を用意するのを待った。
卑猥な視線が小さな窓から注がれていることも知らずに。
やがて地図を取り出した男性が佳代を呼ぶ。テーブルに広げられた地図を見るため、佳代は立ち上がった。
地図を見始めたとき、男性は窓に向かって視線を送る。
一斉にに男たちが部屋に入り、戸を閉めた。
驚きと同時に、一瞬の後悔。だが後悔した時は既に遅すぎた。
佳代の両腕をつかむ男、声が出せないよう口を押さえる男、そして佳代に目隠しをする男。
そして佳代の両脚には浮きをつけられ、土間に転がされた。
「目隠しを取らずに、出口へ行ければ、おねえさんには手を出さない。これは約束だ」
酔った男たちの余興にも似たゲームが始まる。
「その代わり、俺たちの側に来たら、そうだな。それはおねえさんの意思で寄ってきたわけだから、何をされても文句は言えないわな」
目隠しを取って大声を上げ走り出せば良いことなのかもしれない。だが周囲には人気が全くなかった。
見知らぬ土地で走って逃げ切れる自信も無い。まして力では男5人に叶うはずもない。とにかく、このゲームに勝つしかない。
佳代は手探りで、土間を目指す。
後ろから佳代に気づかれないよう、スカートの裾を持つ男。そこを覗き込んでにたにたと笑っている。
佳代は必死だった。
先回りをする男もいた。
佳代がずるずると土間に下り、テーブルの脚か確認しながら手に触れたのは、先回りした男の足だった。
(はっ) 声にならない音が漏れる。
男は佳代の両脇に手を入れ、「俺が良いのか?」と笑いながら声をかける。
無理やりに起こして立たせる瞬間、佳代のブラウスがスカートから引きずりだされ、臍も、ブラジャーも見えていた。
いや、見せ付けたといった方が良いのかもしれない。ブラジャーも少しずらされていた。
笑いが起きる。
服も直せないまま、また手探りで目安となるテーブルを探す。
しかしテーブルが無い。方向を失う佳代。
両手を前に出し、バランスを取り障害物を探しながら前へ進む。何かに足が取られた。
次の瞬間、男の片腕が佳代の身体を支えるが、その手のひらは佳代の左の胸を掴んだ。
(痛っ)
佳代をくるっと回し背後から抱くようにした男は、ブラウスのボタンを外していく。白いブラジャーと胸があらわになった。
胸が小さめの佳代は、ブラジャーがズレてしまい、胸も一部見えてしまっている。
一瞬おぉー…と声があがるが、すぐさま男たちから声がかかる。
「だらしないおねえさんだな」
「しかも浮気性かw」
「さっきは辰さんが良かったくせに、今度は横やんかよ」
恐らく男たちの通称だろう。
だが佳代にはどうでも良かった。
早くこの場を後にしたい。それには出口まで行くしかなかった。再び両手を前に出しながら一歩ずつ前へ進む。
酔いと、恐怖で、佳代はまともに考えることが出来なくなっていた。
3番目に捕まえた男は、佳代の腰に手を回すと、フレアスカートの裾をまくり、ウエスト部分にはさめる。さすがに恥ずかしく、佳代は膝をついた。
だが、それが逆に背後から見ると尻にパンティが貼りつき、厭らしい姿になることも判断出来なくなっている。
最初のうちこそ、大きな声を出していた男たちだが、佳代の身体に視線を這わせ始めた。
さすがの佳代も事態を飲み込み、男たちの視線を感じずにはいられなかった。
(こんな恥ずかしいゲームになるくらいなら、最初から襲われた方がマシだった…)
男たちは、出口にたどり着けば帰す気など全く消えていた。
最初はふざけたつもりでいたが、5人全員が欲望の捌け口にすることを考えていた。だが、ただ襲い掛かるのでは面白みが無い。
次の男にたどり着くと、今度は腰が上がるほどパンティを腰の上から引っ張られる。
5人目の男にたどり着いてしまえば、佳代のチャンスはもうなくなってしまう。そこへ行くことなく、出口へ行きたい
(隆…助けて)
涙が頬を伝い、身体が震えだす。パンティを引っ張られたまま、土間を這う。男たちもそれに続いた。
佳代の手に触れたのは、5人目の男だった。
男は、四つん這いの姿勢でいた佳代の顎をもち、唇を強引にこじ開け、口に含んでいた日本酒を注ぎ込んだ。
「おねえさん可哀想だから、もう1度だけチャンスをやるから。な?その代わりこれをくれや…」
そう言いながらブラジャーを引きちぎった。
前がはだけてしまった白いブラウス、あらわになった乳房。
一斉に男たちの視線が注がれる。今すぐにでも摘み上げたり、吸い付きたくなる大きさの乳首。
そして、Tバック状にくいこんだ下着と、白いフレアスカート。スカートの裾はウエスト部分に挟み込まれている。
両方の足首には浮きがつけられており、ズルズルと音がする。
女が土間で肌を晒しながら四つんばいになり、彷徨う。
酒の肴にはもってこいだ。
酒も回り、方向もわからなくなってきた佳代は、再び這い出した。
男たちは全員がニタニタと笑い、無言で佳代の後ろから視線を這わせ、襲い掛かるタイミングを計る。
次に佳代が触れたのは、男の素足だった。男は既にズボンを脱ぎ、襲い掛かる瞬間を待っていたのだ。
「残念だったな、おねえさん」
ゲームオーバー。
脳裏にその言葉が浮かんだ瞬間、力強い腕が佳代を抱えあげる。
言葉も発せ無いまま、土間から畳の間に転がされる。
「そんなかっこうして、本当は誘ってたわけだ」
「自分で脱いでいったもんなぁ」
「どれどれ折角の据え膳だし、頂くか」
片方の腕を1人ずつ男がおさえにかかる。
両脚も1人ずつだ。5人目の男の手がパンティにかかる。
(もうダメ…)
押さえ付けられ、引き摺り下ろされた下着。そこには本来あるべきはずの毛が無かった。
「ヒュー…」
「丸見えじゃねえか」
「男に剃られたのか」
佳代に問いかけるが、答える気力すら失せていた。
自分だけは目隠しをされて暗闇にいる。
しかし明かりはつけられているから、男たちの目には身体が晒されている…
恥ずかしさで消えてしまいたくなるが、やがて乳首を吸いだす感触と、爪をたて摘みあげる感触が、これは現実であることをつきつけていった。
気がつけば、口には男のペニスが入っており、髪を持ち頭をぐちゃぐちゃに振られていた。
荒々しい手と欲望は、佳代に突き立てられ、理性や、これまでの地位を削り取り、1匹の雌へと堕としていく。
酔いは確実にまわっていき、佳代は一切抵抗することも考えられなかった。
(殺されたくない…こんな場所で、こんな格好で。)
佳代が唯一考えたことだった。
生身のダッチワイフ。
どれだけ恥ずかしい格好でも、男に動かされれば抵抗せずにそのポーズのまま受け入れる。
長い時間に思えたが、2時間の間、口に、膣に、男たちの欲望は吐き出されていった。
煙草に火をつける音が聞こえた。男たちは酒を飲みながら、汗を拭っていた。
最後に正常位で犯されてから、佳代はそのポーズのまま、足も蟹股に開いたまま動かなかった。
「おねえさんから誘ったんだ、俺たちは奉仕したわけだから文句ねえよな」
「気持ちよかっただろ」
そう言いながら、酒と煙草臭い息が近づいた。
「この女、大丈夫か」
「良すぎたんだろうよ」
へらへらと笑いながら、
「まだ足りないのか」と開いたままの足の間に手を這わせた。
「ちょっと足持ってくれるか」
仲間を呼ぶ。
マン繰り返しというのか…佳代の頭の方まで足を持ち上げられた。左右の足を1人ずつが持っている。
「仕方ねえな。欲求不満で、強欲なおねえさんを気持ちよくしてやるよ」
男の指に力が入った。
一升瓶を膣に突っ込むと、そこから日本酒が注がれていく。性行為で擦られていた膣に一気に滲みる。
痛みが佳代を現実に再び引き戻した。
膣から一升瓶を引き抜いた男はクリトリスの皮を引っ張り、1番敏感な核を出す。
「これは効くぜ」
何かを塗られ、更に熱を帯びだす。
「あ…」
声が漏れた。
佳代の肉芽に塗られたのは、救急箱に入っていたタイガーバームだった。
そしてその男は、「俺たちほどではないけど、皮が向けて立派なクリトリスにしてやるからよ」と、何度も肉芽をひっぱり、捻り、擦り続けた。
佳代の身体は否応なしに反応していく。痛みと熱で何度も身体が跳ねた。だが、足を押さえる男たちの力は強く、撥ね退けることが出来なかった。
「気持ち良いのか」
さすがの佳代も首を横に振るが、
「陰毛の無い変態な女だから、このくらいしないとな」と、陰核への指に力を更に入れた。
「あああ…お願い…」思わず佳代の口から言葉が出る。
「おい、聞いたか!お願いだってよ」
「つくづく強欲だな。俺もう出ねぇぞ」
5人が一斉に笑う。
「お願いです…好きにしてください…。だから、逝かせて…お願いです。もうクリはダメなの…」
佳代が途切れ途切れに、自分の意思を言葉にした。
「おい、聞いたか」
「好きにして良いんだな」そういうと、膣の中に強烈な圧迫を感じた。
男は3本の指を出し入れし、佳代が感じ始め更に濡れてきたのを確認しながら、本数を増やした。
4本、5本、もう片方の手の指も加わる。いったん手を抜き、佳代の力が抜けるのを見ながら、男はタイガーバームを両手に塗りだした。
また3本からだが、今度は勝手が違う。熱さと痛みが膣を襲いだした。
目隠しのまま、あうあう呻く佳代の顔を見ながら、やがて片手を膣に飲み込せる。
男は、膣の中で手の指を開いたり、拳にしたりを繰り返す。
佳代の頭の中は真っ白になり、大量の潮を吹きながら果てた。
気を失う佳代の姿を、笑いながら漁師たちは見つめ、「なかなか面白い女だったな」などと口にしていた。
男の中の1人が、佳代におきた一部始終をスマートフォンで撮影していたことになど、佳代は気づかなかった。
10分程で意識を取り戻した佳代。男たちが襲い掛かる雰囲気はもうない。そっと目隠しを外した。
下着を探してらも見つからず、佳代はブラウスとスカートだけを身に着け、よろよろと外に出ようとした。
「待ちなよ。そんな格好で電車には乗れないだろう」
「タクシー呼んでおいたから、それに乗ってけばいい」
「1万円渡してあるし、家まで帰れるだろ」
もう佳代の理性はどこにもなく、自分を犯し続け性器を散々甚振った男たちに深々と頭を下げて礼を言った。
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