【10】止められない欲求2
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shin:どう?
佳代:何が?
shin:年下の男に告白しながら、自分を虐める気分、だよ。
佳代:堪らないわ…
shin:そう。それは良かった。でも、そろそろ、時間だよ
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その夜、隆の帰宅が遅い為、佳代はPCに向かっていた。
時間…それは隆の帰宅時間でも、チャットを終える時間でもない。
佳代の格好は異様だった。会社から帰宅したというのに、スーツ姿だ。ノーブラにブラウス、下は下着をつけてスカート。
だが、ブラウスのボタンを3つはずし、両方の乳首にはゴムひもを巻きつけて中央を咥えている。
そして下着は妙な膨らみと、染み。
時間。
佳代は小瓶を手にした。
蓋をあけると強いミントの香りがする小さな玉が幾つもある。ピンセットを入れ、その中の1つをつまみあげ、ショーツの中に入れた。
強烈な刺激が佳代を襲いだす。痛みの方が勝っているだろう。
(あぁ…)
元々我慢強い佳代は、声を堪えながら、1人ぼっちの部屋でPCに向かいながら耐えていた。
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shin:入れたかな?
佳代:うん。さすがに、そろそろ痛さの方が増してきた…
shin:でも、それが佳代の今日のお願い、でしょ?さ、ここから15分。佳代の秘密を教えて。
佳代:わかった・・・
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佳代の願いとは、時間が許す限りのゲームに付き合って欲しいということだった。勿論、佳代からのお礼がある。
佳代が勝てば、またshinからアイデアを貰える。
佳代はshinが要求したのが、先日は胸の写真だけだったことで、負けても余りリスクがない相手と考えていた。
小瓶の中身は、小さな消しゴムだった。5mm四方にカットしてある。そこには強烈な刺激の液体歯磨きを注いである。
それだけではない。瓶は2本用意してあり、1本は冷凍庫だ。下着に入れるだけで、クリトリスに染みていき、敏感な部分には消しゴムの角が当たる。
下着が濡れれば、風があたることで更に刺激になり、二重にも三重にも苦痛が続く遊びだ。そこに、先日教えられた乳首を縛りながらのチャット。
「オナニー指示」等よりも、歪んだ男には面白みがあったし、勝つのがどちらでも楽しめるものだった。
15分間隔で、1つずつ消しゴムを下着に入れ、そこから15分かけて佳代の過去の性体験をタイピングさせる。その繰り返しだった。
レスが30秒以上途絶えないように文字を打つ。小瓶2つ分を入れても、佳代が降参しなければ佳代の勝ち。途中で「これ以上出来ない」と言った段階でshinの勝ちになる。
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佳代:性体験と言えるかわからないけど、今日あったことを話すね
shin:うん。
佳代:信じられないかもしれないけれど、痴漢に遭ったの
shin:へぇ。。続けて。
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(痴漢か。あの女と同じような話があるもんだな)
進は佳代の話と、あの女のことを重ねながらPC画面の文字を見つめた。
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佳代:電車に乗るときだったんだけど、最後の人が乗った瞬間、満員だったから思いっきり押されて、脚の間に手が
shin:佳代は仕事だったんでしょ?
佳代:うん。でも、今日は太ももまであるストッキングしか、履いてなくて。
shin:ひょっとして、ノーパンだった?
佳代:そう。
shin:しかも、ツルツルw
佳代:そう。だから、どうにか脚に力を入れて手が入れないようにしようと思ったんだけど
shin:wwwどこまで触られた?
佳代:クリと、中に指も入れられた
shin:びっくりしたろうな、痴漢も。
佳代:・・うん・・・
shin:で、佳代は、何を考えてた?
佳代:え
shin:痴漢に遭いながら、「もっと」「気持ちいい」とか、考えてたことはないの?
佳代:あるけど、ちょっと変だよ?
shin:言ってみて。変態な女の考えを、知りたいんだ
佳代:その手は何に触れていたの?どうせ、洗っていないんでしょ
佳代:汚い
佳代:汚される
shin:驚いた。考えは、まるでまともな女だ。
佳代:でも、もう1つある・・・
shin:何?
佳代:汚されて、汚されて
shin:神様だったか?
佳代:そうね。その通りだわ。
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つくづく、この佳代という女は、男に飢えているよりも、変態だということがわかる。
痴漢を神様呼ばわりする。出会う男によっては、佳代は真性のドMに調教出来たかもしれない。
だが、そうではなく、独自の変態行為を求めていく今の佳代は、「調教」で満足するように思えない。
面白い。
冷凍庫の2つ目の小瓶に入る頃、佳代のショーツは男性の股間のように膨らんでいた。
クリトリスの皮を引っ張りながら、直接あたるように、新しい消しゴムを入れた瞬間。痛みで仰け反った。
口に咥えていたゴムひもは、更に乳首を上へと引き上げ、佳代は限界を迎えてしまった。
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佳代:すごかった。見て・・・
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佳代が次々と写真をアップしてくる。
ゴムひもで引っ張り上げられる乳首、ゴムひもを外した後の少し腫れた乳首。
異様に膨らんだ薄いピンクのショーツ、液体歯磨の強い刺激で腫れているクリトリス。
全て進は保存をかけていく。
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shin:おいおいw こんなに晒していいの?www
佳代:うん。素敵だったから
shin:後悔してるんじゃないの?ネカフェの一件でw
佳代:言わないで・・・でも・・・
shin:でも?
佳代:今しかいえないわ
shin:何
佳代:好きにして
shin:写真を?
佳代:うん。
shin:本気?保存したり、好きなようにして良いと?
佳代:こんなオバサンのだけど
shin:じゃ、遠慮なく保存させてもらうね。でさ、佳代の「お礼」なんだけど、リクエストしてもいい?
佳代:うん。約束だからね
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shinのリクエストは、少し変わっていた。
次にチャットが出来そうな候補日を聞き出すと、とあるURLを貼り付け、コピペするよう指示をして来た。
PWも教えられ、全てをメモに控える。ここへ指定した日時に来て欲しいということと、今日の小瓶の粒を、5分感覚で入れて欲しいということ。
ただ、それ以外に佳代が快楽を得られる方法があるなら、それをしながらで良い、ということだった。
ただ1つ奇妙なことに、HNを指定された。「ヨシオ」
不思議に感じながらも、隆が仕事で佳代が休みの、5日後を待つことになった。
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