(見られてたんだ…)
事務所を出てドアを閉めると友美は自分の両肩を抱き、しゃがみ込む。
様々なテナントが入っている雑居ビルの二階の通路。
どこか薄暗く今は人の気配を感じない…
サイトを見ていると羞恥が快感と言う人が居る事は知っていたが、イマイチ実感が沸かなかった友美。
だが今、強烈に体感し体を疼かせている。
自分の痴態を見られ、鳥肌が立つ程の羞恥心が快感に変わり体中、心の中の敏感な部分までも舐め上げられたかの様なあの感覚。
[大丈夫?]と言われただけで「ぃやー!!」と叫びながら絶頂しそうになった自分の体が憎らしく感じてしまう。
通路の右奥。
友美は立ち上がり右奥に有る共同のトイレに向かう。
トイレに入ると事務所とは比べ物にならない位の熱気が。
蒸し暑いなか、便器に股の破れたパンストと下着を下げて腰を下ろす。
胸ポケットから携帯を取り出しメールを打ち始める…
(…いや…)
見ない様にはしていたが、視線を携帯に落としたせいで下着が視界に入り込む。
何の化粧もない、クリーム色の下着。
蜜を吸い込み捩れ、ただれた様に変色し白い物が股の内側を広範囲に汚している。
網膜に張り付く様な下着の光景を振り払うかの様にメールを打ち込み…
(一言でイイ…何か一言…)
と思いながら、送信ボタンを押す。
同僚が自分の腋の下を見ていた時のあの目を思い浮かべながら。
つづく。
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