(今日も熱くなりそ…)
共用トイレに向かう友美。
歩くとたまに、蜜壷からはみ出た毛先がヒダを擽って来る。
(トイレ掃除は何時も9時半位だから、まだ間に合う。
取り敢えず、トイレのゴミ箱にでも捨てたい…)
「おはよう、ございます^^」
伏し目がちに、そんな事を思って歩いていると佐々木から声を掛けられる。
歳は友美よりも5歳位若く、背は友美と同じ位。
どこかスタイリッシュな印象を受ける彼女が共用トイレの前でスマホを弄りながら立っている。
「おはよう、ございます。
今日も熱くなりそうね…」
そう言いながらドアノブに左手を掛ける友美に
「ですね…
今年もう何回、熱いって私が言うのかと思うと目眩が…」
スマホが握られている右手の甲を額に当て、目眩を起こしたかの様にフザケて見せる。
「やめてよ、佐々木サン(笑)」
と、佐々木の肩を笑いながら軽く叩いてトイレへと入って行く。
トイレの中は日中よりではないが、既に熱くなっている。
4つ並んだ、ドア。
その一番奥のドアを開け、その個室へと入り鍵を掛ける友美。
便器の陰を見ると下着がまだ隠れている。
(まだある。良かった…)
友美は爪先で下着を引っ張り出し、トイレットペーパーを分厚く巻き取ると便器の陰に身を屈める。
半日放置した下着。
水分が飛び、白い粉の様な物を浮かばせ、蜜が少し黄ばみ、だらしなく捩れている自分の分身に丸めたトイレットペーパーを落とし、くるむみ拾い上げる。
まだヌメって居る下着の湿気が手に伝わり…
(ココで、こんなになるまで…)
歩いてもいないのに、毛先がヒダを撫で付けてくる。
(…ん?)
下着を拾い上げた便器の陰。
何かピンク色の物が目に映り、また身を屈め覗き込む。
ピンクで幅広の付箋紙。
ソコに一言…
■変態!!■
と書かれている。
(誰かに見られた!!)
サー…っと血の気が引き軽く目眩が。
いたたまれなくなり個室を出て、下着をゴミ箱に投げ込み手を洗って足早に共用トイレから去って行く…
その姿をトイレの前にまだ居た佐々木博美がスマホを打ちながら見ている
〓〓
それはイイけど、お漏らししたみたいに汚れてたわよ?
踏んだら、ヌルってしたし。
うぅ…
思い出したら鳥肌立った(-_-;)
ここに、あんな変態がいるなんて気持ち悪いし。
って、あ。
前に話してた欲求不満の…
友美サンだっけ?
今トイレから出て来たけど、何か彼女が犯人ぽい。
私のメモ見て、ビックリしたのか顔色を悪くして直ぐ行っちゃたし。
多分、彼女。
分からないけど、何か怪しい\(^O^)/
〓〓
と打ち、汚れた下着画像を張り付け送信ボタンを押す。
つづく
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