長女は満貴(まき)
次女は満帆(まほ)
長男は穣太郎
子供たちは大きな病気もせず、すくすく育った。
集落には子供が少なく、特に女の子は数人だったが成長するたびに引っ越してしまい満貴と満帆の2人だけだった。過疎化も進んでいたし、後継ぎは男の子が望ましいからだと不思議に思わずにいた。
恐ろしい風習があると知らなかったのは私たち夫婦だけとも知らずに…。自慢の娘たちを集落の宴の場に御披露目したりしていた。
「満貴ちゃん満帆ちゃんは引っ越さないの?」
よく聞かれたので気になり始めた頃には、もう遅かった。
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