それから二週間ほど経った土曜日、真美からのメールが来た。
『晩御飯、一緒にピザ食べない?』
(味気ないメールだなぁ)
『いいよ。駅で待ち合わせな。5時でいい?』
思わず即答した。
(メール待ってたのバレバレかな?)
『うん、5時ね』
(まったく味気ない)
僕は一日中落ち着かなかった。
(晩御飯かぁ、その後は……無いか)
ほんの少しの期待を胸に出かける前にお風呂に入り新しいパンツを履いた。
「母さん、友達とご飯食べに行くから夕飯いらないよ」
母さんはニヤニヤしながら「お風呂なんか入って女の子とご飯?」
「違うよ!男だよ、暑かったから風呂入っただけだって!じゃあ行ってくるよ」
僕は駅に急いだ。
駅が見えてきた。
いた!
「おっす!」
「遅いよ、女の子待たせるってどういうこと?」
「遅いってまだ5分前だし……」
(また『口撃』出た~真美はSだな)
「じゃ行こうか」
一人先に歩く真美。
白のタンクトップに白のミニスカートだ。
体の線が強調される。
「早くおいでよ!」
「どこで食べんの?」
「私の家だけど」
「えっ、真美ピザなんて作れんの?」
「いや、デリバリー……」
ちょっと恥ずかしそうに答える真美。
そんな他愛ない会話をしながら真美の家に着いた。
「今日さぁ、親いないから。あがってよ」
「おっ、おう。お邪魔しま~す」
真美の部屋に入ると甘く良い匂いがした。
(真美の匂いだ……)
「突っ立ってないでそこら辺座んなよ、冷たいもの持ってくるからさ」
そう言うと真美は部屋を出ていった。
(うわ~、緊張するな~、ベットとかいい匂いするんだろ~な~。おっ、タンスだよ、どんな下着……イカンイカン)
いきなりドアが開いた。
「隙間から見てたけどかなり挙動不審だよね(笑)」
「バッカ、ちょっと緊張してただけだよ!」
「タンスとかじ~っと見てたでしょ?変態!」
「見てね~よ、だいたいタンスなんか外見はただの箱だろ!」
「うわ~、意味不明!」
そんな事を言いながらテーブルに麦茶を置く真美。
前屈みになるタンクトップの胸元が丸見えになった。
(でかい……)
そしてクッションに腰を下ろす真美。
その瞬間、白いパンツが目に入った。
「あっ、見えた?」
「なっ、何が?」
「パンツ」
「見えてねぇよ」
(やばい、妙な間になったな……)
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