男たちの注目を集める真美。
大きな目と整った顔立ち、ブラウスがキツそうな胸、笑う度に足をばたつかせパンツが見えてるのか?
とにかく周りの男たちは真美をチラ見している。
「ねぇ、聞いてんの?」
僕の顔を覗き込む真美。
その瞬間、首元から胸の谷間が見えた……
「えっ?何だっけ?」
「だから~、彼女は出来たのかって話!」
「彼女?いねぇよそんなの……」
「そっか、意外とモテないんだね(笑)」
そう言って真美はちょっと安心したように笑った。
「真美はどうなんだよ?」
「私も彼氏はいないよ……」
僕もなんとなく安心した。
目の前の真美が知らない男とキスして抱き締められて……うわ~、考えたくない!
(良かった、真美は彼氏いないんだ)
そしてしばらく話をしたあと二人で店を出た。
「あっ、俊さぁ、もう高校生だから携帯持ってるよね?」
「おっ、おう。先月買ってもらったよ!」
「中学で携帯持ってないの俊だけだったもんね」
「だって中学で携帯なんていらねぇだろ?」
「はぁ?どこのオッサンよ?(笑)中学の時に携帯持ってたらもっと仲良くなってたかも知れないのに~」
「……マジで?」
真美はニヤリと笑い
「本気にすんな(笑)ねぇ、赤外線出来るよね?」
「たしか出来るはず……」
「分かんないんでしょ?ちょっと見せてみな」
隣に立つ真美。
甘い匂いがする。
触れる腕から温かさが伝わる。
「え~っと、これでよし、携帯を向き合わせて……と」
データの交換が終わった。
(やった~!真美のアドレスゲット!)
下を向きニヤつく顔を隠しているとそれを覗き込む真美。
「なんかスケベそうな顔してるな~」
顔の下に見える盛り上がった二つの胸。
(真美の体は大人の体だ)
「ばか、何言ってんだ」
否定するので精一杯だ。
「じゃあ今度連絡するね」
そう言って真美は後ろを向き歩いて行った。
見送る俺。
振り向き手を振る真美。
そう、僕はずっと前から真美が好きだった。
ずっと真美だけが好きだった。
他の女の子から告白されても……それでも真美以外と付き合うなんてあり得なかった。
その真美と今日偶然出会った。
真美。
美しい人……
(続)
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