店内フロアは椅子と机が密集しているが、人はまばらだった。
アニメに漫画、ファッション。話がころころ変わり、それが楽しかった。
亜美がスマートフォンに目を向ける。ダイレクトメッセージが届いていた。
「さっきにフォローした人だ。」
亜美がスマートフォンを見せながら美奈に言った。
「なんて?なんて?」
二人は身体を机に乗せるよに前に乗り出し、
亜美のスマートフォンを覗きこむ。
〈脚の写真みせて〉
二人は、え?っと言う声を同時にあげ、息が揃った事に笑ってしまう。
亜美が〈なぜ?〉と返信する。
すぐに〈綺麗だからもっとみたい〉と返信がある。
亜美も美奈も、はぁ?という表情を見合わせる。
美奈が笑ながら興味本位に脚を伸ばしながら「じゃあ私のを」と言った。
「綺麗ー♪」と言いながら亜美はスマートフォンの背面カメラを美奈の脚に向ける。
シャッター音がフロアに鳴る。
まばらなフロアに気に留める人はいない。
その写真を亜美は〈どう?〉というつぶやきと共に載せた。
※元投稿はこちら >>