優秀というより、それは子供の頃から塾通いや家庭教師が
いたからで、二人共、自分が優秀だなんて思っていなかった。
親が望んだ形、そう思っていた。
共働きの両親、中学から受験地獄を得て今がある。
二人は学校で出会い、同じ境遇の知り、友人になった。
「なにみてたの?」美奈は亜美のスマートフォンが気になった。
「あーなんかさ知らない人にフォローされてて」
スマートフォンを見せながら亜美が答えた。
「たぶん適当に検索してかなぁ」
亜美も美奈も自身のつぶやきに際どい写真を載せる事がある。
際どいと言っても先月まで夏休みだった際に撮った
水着姿や、初めてムダ毛処理をした足とかそんな物だった。
<足綺麗だね>とか<水着いいね~>といった返信を送ってくる。
フォローしてきた相手は、プロフィール写真を
有名なアニメのキャラクターにし、名前は和風なものだった。
「男の人だろうね」美奈は亜美が飲んでいたコーラを飲みながら言った。
「リフォローしてみるか」亜美がそう言い美奈からコーラを取り返す。
匿名でつぶやいているし、写真にも顔を載せていない。
それにフォロワー数を増やしたかった。
二人は昨晩みたアニメの話をし始め、涼しい店内で
時間を潰す。今日は塾もなかったし両親もお互い帰ってこないから
飽きるまでここにいるつもりだった。
※元投稿はこちら >>