俯きながらも視線を前へ戻していた
先ほどの熱い口づけで感じた視線は本物だと言うことだ
普段爛漫な様子のホマレは、夜になると普段とは全く違った夜の華と昇華する
自分の肉体に押し寄せる快楽へのとまどい 恥じらい
それらを上手に処理できていないがらにも、本能のまま 男を誘惑し、求める
魅了されないわけがない
興奮しない者はいない
ホマレは、絵に描いたような良妻と言ったところで
普段は元気はつらつに家事をこなし 夜の生活では十二分に男性へサービスする
すばらしい女性だ
「ホマレちゃ……ん」
ホマレは自分の願うとおり、四つん這いになってナルミさんの方へ前のめりに、口付けをした
…はぁ、はぁ
と、いきの漏れる声が聞こえる
全く気持ちのない、挨拶のようなキスではなかったが、それも自分が願ったまま
ホマレ彼女は良い女性を演じたいために自分の意思を尊重しているのだ
間接照明で見えづらいが
唇をぺったりとつけるようなキスが何度も何度も繰り返されているのは分かる
ナルミさんは前を隠していた手をホマレの頬に、髪の毛に、そして…
胸へ行きそうになった時、ちょうどホマレがそれを自然に止めるように、ナルミさんの肩へ手を回した
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