中指でこするうちに、膨らんでいったクリトリスを鏡越しに見て、思わず吐息が漏れる。
その下の穴に指を動かして少し押すと中からぬるりとにじみ出たものが周りを濡らした。
そこを刺激したくなる。
だけど、私には時間がなかった。
私は手を止めて、下着を身につける。股間に当たった時、下着にじわっとしみ出たが、そのまま履いて行くことにした。
膝上のスカートは生地が柔らかく、ヒップのラインが少しわかる。
そして、簡単にめくれあがる。
この洋服を選んでいる自分は期待をしているんだろうな、と思う。
上は、ブラウスを身につけた。一つずつボタンを留めながら、これを外すのは自分の手でなければいいな、とも思った。
待ち合わせは日も落ち切った時刻で、男は、駅前が広場になっている一角に立っていた。
初めて会うわけではないけれど、大して知りもしない男だった。
友達に紹介されたのが2ヵ月前。それから何度か食事をしたがって、2人で会うのは初めてだった。
私が男の前に立つと、
男は笑みを浮かべ、私の向いてる方に体の向きを変えながら歩きだした。つられて歩く。歩調は私に合わせている。
男の左腕が時折、私の右腕に当たる。近い距離で見上げた男の顔は、私のタイプとは少し違うが、決していやではなかった。
その日は、お蕎麦が食べられる居酒屋に行くことになっていた。
間接照明しかない薄明かりの中で、まずはビールで乾杯した。
『ここのお蕎麦は本当に美味しいから、必ず食べて帰ろうね』
男はそう言いながら、いくつかつまみを注文して、焼酎をロックで追加した。
私も男も飲む方だったので、このまま飲んで酔って解散する事も考えた。
でも、私の下着のしみは乾かない。さっきからずっと濡れている。
そのうち、スカートにしみださないか心配になる程だ。
どうしたんだろう。
私、変。
男のグラスを持つ手や箸を動かす指、袖を捲った所から伸びる腕、太い首筋、それらに濡れる。
そして、見えないところに欲情してしまう。
私はそれをごまかすために、どんどんお酒を飲んだ。
焼酎は水割りにしたけれど、それでもいつもより速いピッチで飲み続けた。
『今日は進むね』
男はそう言いながら、私に合わせて杯を重ねる。
そうして、飲んで話してるうちに時間は過ぎていった。
『お蕎麦は、今度にしようか』
男が言った。
『だって、もう、相当酔ってるでしょう?』
そう言いながら、腕を伸ばして私の頬を触る。
『あっつい』
男は楽しそうに笑った。
私は彼に触れられたせいで、またぱんつが濡れた。
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