その場所が、バーのカウンターである事も忘れて、
私は彼の手に陶酔しました。
ここではやだけど、早く、彼と向き合える場所に行きたかったのです。
私は、体をくねらせ、彼の唇かれ逃れると、彼の目を見つめ、一言だけ言いました。
あなたとしたい。
彼は、私の言葉に言葉で返す事無く、私を椅子から立たせ、店の外に出たのでした。
外は夏の前の涼しい風が吹いていました。
彼は、店の外に出た途端、私を壁に押し付け、キスをしました。
手は、私の手を抑えていました。
舌をからませ合った私たちは、タクシーを拾い、近くのホテルに向かいました。
座席の間で、ふたりの指は絡まり、それは、そのまま、私と彼の心と体でした。
ホテルに着くと、私たちは、もつれながらベッドに倒れました。
私の上に彼がいました。
私たちは見つめ合い、そのまま、私は目を閉じました。
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