彼とのセックスで初めて味わった気絶。
その感覚を思い出したくて、1人でオナニーを繰り返したけど、あの感覚は再現出来なかった。
私は、彼に会えない時、必死で自慰をした。
彼の名前を口に出す時もあったし、彼に見られながら他の男におまんこをいじられてるのを妄想したり、すぐにいくことは出来たけど、それはやっぱりクリトリスばかりで、おまんこでいくことは出来てなかった。
私は彼に内緒で男を探すことにした。
候補をあげるだけ。
決めるのは、もちろん、彼と相談してからだ。
そんなある日、彼から連絡があった。
それは待ち合わせの連絡で、指定した場所はホテルだった。
ラブホテルではない。
ビジネスホテルの名前がメールには記されていた。
私は、それ以上の情報がない彼のメールを頼りに、次の日、その場所に行った。
時刻は午後3時。
ホテルの前に立ち、彼に電話する。
彼はすぐに電話に出た。
『エレベーターで9階に上がって。905号室にいるから』
電話の向こうで彼は言った。
部屋を取ってる?
なんのために?
このホテルの位置は、私と彼の家の間のちょうど中間あたりの場所にあった。
私は言われた通り、ロビーの横のエレベーターから9階に上がった。
彼に会ってから話を聞こうと思っていた。
部屋の前でインターホンを鳴らす。
少しも待たずにドアが開いた。
彼が立っていた。
当たり前の事だと思った。
部屋に入る。
そこはツインルームだった。
ベッドが2つ並んでいるそこに、異様な光景があった。
1つのベッドに女が座っている。
こちらに背を向けて、黒いスリップを着た女が、いた。
私が彼のあとについて、部屋の中まで進んでいっても、女は振り向きもしない。
少し顔を横に向ければ、私なんて、すぐ視界に入るのに。
私が彼に言葉を発する前に、彼はこう言った。
『俺は今から、この人とセックスするから、おまえはここでそれを見てろ』
そういって、女が座ってない方のベッドを顎で示した。
私はそこで、ようやくわかった。
彼は、私が他の男とのセックスを彼に見せる前に、私に彼と他の女のセックスを見せようとしていた。
私は、言われた通り、ベッドに腰掛けた。
胸がざわざわしていた。
私は座って、その時、初めて向かいのベッドに座る女の姿をまじまじと見た。
目が大きくて、それを囲うまつ毛もとても長くて、鼻は小さく、その下にきれいなピンク色の、ほどよく厚みのある唇があった。
髪は鎖骨の辺りまでの長さで、それを前に垂らしていた。
黒いスリップの下は、ブラをつけてないんだろう。
自然な谷間は、それでも私より胸が大きい事をわからせた。
私より華奢で、私より胸が大きく、そして、黒いストッキングを履いた脚は、私より細かった。
女は私と目が合うと、少し微笑んで会釈をした。
私は強ばって、動けないでいた。
彼は、私の方を見ながら、女のすぐ右横に座り、肩に手を回しながら、女の右の耳にキスをした。
女は目を閉じる。
その耳に舌を伸ばして、耳をなぞるように舌を動かす。
女の口から小さなため息がもれる。
彼は、そのまま舌を動かして、女の首筋やフェイスラインに舌を這わす。
女はたまらなくなったのか、顔を彼の方に向け、彼の頬を挟むように掴むと、彼の唇にキスをした。
それは、舌の激しい動きを伴うディープキスで、くちゅくちゅと絡め合う音が響いた。
唾液を交換するように激しく唇と舌が絡み合うキスを私はなにをするでもなく見ていた。
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