訪ねる機会が失われそうな時に、偶然とは云え出会った事が嬉しくて仕方なかった。
立ち話から近くのコーヒーショップに誘われ、会話が続いた。
友人は高校に入ると部活を始めたとの事…それは以前に友人から聞いて知っていた事だが、話を長引かさせる事に期待をしていた私は、しきりに話を合わせていた。
話が途切れ掛かった頃に、私が期待していた話が母親の口から出てきた。
身体を乗り出すようにテーブルに肘を付き、周りに聞こえないように小声で、あの時の話をして来る。
あの時は母親も冷やかしでは無く、私にだったら見られても良い…見せても良い…と本気で考えたとの事。
聞きながら、あの時の感覚が膨れ上がるように甦り他人が大勢居る中でズボンの中を熱くしてしまっていた。
もう一度、見てみたい…欲望が沸騰するように湧き上がって来る。
カラカラに渇く喉の奥…。
今、想いを告げないと、二度と機会は無いかも知れないと思いが脳裏を支配して来る。
しかし何と告白して良いのか言葉が見つからず、戸惑う私に母親は、明日は早く帰れるの?と聞いて来た。
即座に頷く私に、母親は笑みを浮かべ、じゃ明日、学校の帰りに久しぶりに家に来る?
と言って来た。
友人は?と聞くと、友人は部活で明日は夜まで帰らないから…と答えてくれる。
明日は友人の母親と二人だけ…と思うだけで勝手に妄想が膨らんでしまう。
別れ際に意味あり気な笑みを浮かべた母親に私は有頂天に成っていた。
翌日の勉強などは身に付く筈もなく放課後に成った。
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