アズミは大学を辞めた。理由は家族が来たら嫌だから。俺は本当にいいのか聞いたが、アズミの意思は固く構わないと言った。…俺達は母が1人暮らしてる実家に引っ越した。住所がバレるのを恐れた為だ。アズミは初めて母に会った。俺は母に戻ってきた理由を話すと「貴女はそれでいいの?」と聞きアズミは強く頷いた。母は「入籍する前に、少しの間貴女をテストしていいかしら?」と言い更に言葉を続けた。「貴女が2ヶ月間私の言う事に耐えられたら、貴女を息子の嫁として迎えます」「母さん…」「ヒロは黙って…生半可な気持ちで逃げて来たなら私は許しません…貴女の覚悟が本物かどうか知りたいのです」初めて見る母の怖さだった。「耐えてみせます」と母の目を真っ直ぐ見ながらアズミは言った。俺は2人の間に入れなかった。…アズミを部屋に連れて行った。「ホントに大丈夫か?」「うん…大丈夫…本物だって認めてもらいたいから」とアズミは言った。…2ヶ月のテスト期間が始まった。
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