「凄ぇないきなり二階級特進かよ」「二階級特進とか言うな…殉職したみたいじゃんか」「でもお前なら皆納得だよ」と仲間が言った。「俺は昇進するよりも平社員で適当にやってる方が合ってるんだよ」等と言ってると「コラっさっさと仕事しろっ」と怒られた。…仕事が終わると俺は逃げる様に帰った。昇進祝いなんてされたくないからだった。昔から忘年会や打ち上げなどが好きではなかった。行っても隅に座り存在感を消していた。話しの中心になるのが嫌だったが、最近その流れが変わっているのを感じていた。リーダー、交際宣言、今度の昇進と俺が中心になっている。(俺は中心になりたいんじゃない…これからは目立たない様にしないと)と自分に言い聞かせた。…気がつくと店にいた。(あれ?また来ちゃった)と思いながらも扉を開けいつもの席に座った。「課長補佐に昇進しちゃったよ」「えっ!?おめでとう」「俺的にはめでたくないんだが」「何で?」「何でって俺は人を使う器じゃないし…裏で動いてる方が好きなんだよな」「そんな事ないよ」と恵理は言った。
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