「いらっしゃいませ」と恵理が出迎えた。企画部12人他の部署から10人計22人。店はカウンターの3席を残しいっぱいになった。当然恵理だけでは手が回らないので、俺も翆も手伝った。皆に飲み物が行き渡ると、課長が「坂本君、乾杯の音頭君が取れ」と命令した。「え~それではご指名があったので挨拶を」「早くしろぅ」「私の発案で始まったこのイベントではありますが、皆様のご協力がなければ出来ませんでした。始動から今日までの1ヶ月間、本当にありがとうございました。お礼と感謝の気持ちとして、ささやかではございますが、料理をご用意しましたので、心行くまで楽しんで下されば幸いでございます。ではお手元グラスを…大成功に乾杯」「乾杯!」こうして宴会が始まった。俺はお礼を言いながら各テーブルを回った。一通り回り終わると俺は恵理を呼び出した。「皆さんご報告があります」皆が注目した。「え~、中谷君にはショッキングな話しですが」「何だ」「え~私、坂本亮太はここの女将の高橋恵理さんと、結婚を前提にお付き合いしてます」「え~っ!?」と皆一斉に驚いた。
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