(何だろう…焦ってたみたいだけど)と思いながら向かった。店の前で恵理が待っていた。「どうした?」「お願いがあるの」と小声で言った。「あのね…今ね…叔母さんが来てるんだけど…」「それで?」「お見合いの話し持って来たの…」「えっ!?お見合い」「しぃっ…声大きい」「ゴメン…恵理の言いたい事解った…断る為に俺に恋人役やれと?」「…うん…ダメ?」「別に構わないけどさ…」「ホント?」俺は複雑だったが引き受けた。中に上がった。きつそうな叔母さんが座っていた。「あなたは何?」「恵理さんとお付き合いさせて貰ってる坂本亮太です」叔母さんはキツい目つきで、上から舐める様に俺を見た。「失礼ですけど、お仕事は何を?」「はい…〇〇会社の企画部で働いてます」「役職は?」「まだ平社員です」「まぁそうなの…貴方位の歳なら上に立ってるかと思いましたのに…」少しカチンときたが我慢した。「年収は?」(そこまで聞くか?)と思いながらも答えた。「月25万で年収300万です。貯金もお答えしましょうか?」と強気で言った。
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