次に目が覚めた時、部屋は暗く行灯の灯りが僅かに照らしていた。左側に違和感を感じ目を向けると、白い頭巾が見えた。(えっ!?)と思い少し体を動かすと、白い頭巾が動き「お目覚めですか?」と聞いてきた。俺は慌てて「何でっ!?」と言うと「凄い寒がっていらしたので…」と言って体を動かし俺の額に手を当て「熱、下がったみたいですね」と優しい声で言った。漣如さんは体を起こし布団を出て、背中を向けて白い着物を直した。「あの…時計はどこに?」と聞くと「頭の所に」と言うので右手を伸ばすと右腹に激痛が走り「うぁっ」と声を上げた。漣如さんは「大丈夫ですか?」と声を掛け時計を穫って渡してくれた。時間を見ると夜中の1時だった。催してきて「小便したいんですけどトイレどこですか?」と言うと「その体じゃ無理ですから、少し待ってて下さい」と言って部屋を出て行った。少しするとまた部屋に入ってきて尿瓶を出した。俺は体を起こそうとしたが、「私がお世話しますから」と言って2つの中に尿瓶を入れた。
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