結実からメールが来た。
明日暇?
あそぼー( ̄∀ ̄)
結実とはよく遊ぶ。
編集してしばらくするとまたメールが来た。
一生のお願い・・・着物きてきて・・。
翌日。
僕は着物をきてカツラをつけた。
鏡を見てあきれる。
「なんで・・いいよって言っちゃったのかなぁ」
まぁいいや。
結実も内緒にしてくれるみたいだし。
部屋を出て居間に向かう。少しのどが乾いた。
「おおっ、春くんっ!」
綾さんに見つかった。
綾さんはニヤニヤしてる。「お出掛けかにゃ?」
「あ、はい・・」
「ふーん・・」
僕を見てなんか考えてる。「いいね・・可愛い」
「綾さんは何か予定あるんですか?」
綾さんは頭をポリポリかいた。
「暇・・なんだよね」
「僕は友達と遊びに行きますよ」
「そっか・・女装で?」
「あ・・はぃ・・」
「なるほど・・・」
居間で少し休憩。
着物を着るのはつかれる。綾さんは美月くんの部屋な行った。
「わ・・春・・」
「あは・・美空ちゃん・・」「出かけるの?」
「うん・・結実と遊ぼって言われた」
「ふーん、私も行く」
「ふえっ?美空ちゃんも?」「結実は危険だよ・・今の春なら襲うかも」
「あ、あは・・」
それはありえる。
美空ちゃんにもついてきてもらうかな。
コーラをグイッと飲んだ。「よしっ、行こう」
「ははっ、うん」
なんか緊張してきた。
なんでだろ・・・。
美空ちゃんと結実の家に向かう。
結実の家は商店街の近くにある。
「美空ちゃん、手握ろ」
「うんっ・・」
ぎゅっと握る。
まだこんな事しかできないけど・・。
幸せ・・・。
やはり目立つみたい。
美空ちゃんは天使だし。
僕は一応和服美少女・・。あはは・・バレたら大変だけど楽しいなぁ。
結実の家についた。
結実はお坊ちゃん。
お金持ちの家の子供だ。
親は国会議員で東京に住んでいる。
母親とお手伝いさんと暮らしてるらしい。
チャイムを鳴らす。
「春、心の準備は?」
「あ、うん・・大丈夫」
偽名で通そうかな・・。
春海・・とか。
お手伝いさんに案内された
「あ、美空ちゃんもきたんだ」
「こんにちは、結実」
結実の部屋は広くて豪華だ
机にケーキが運ばれてきた「春さん・・可愛いよ・・」
結実がなんともいえない目をしてる。
美空ちゃんがついてきて良かったな。
美空ちゃんはケーキを一瞬で食べた。
いつのまに・・。
「ゲームしようぜ」
「あ、うん・・」
結実がゲーム機電源を入れた。
美空ちゃんが隣にいるから大丈夫だよな。
「このゲームしようぜ」
戦争物のゲームだ。
僕には良く分からない・・オンライン対戦ができるらしい。
画面には鉄砲と腕しか写ってない。
「ふーん・・」
美空ちゃんが画面をみて感心してるようだ。
リアルだな・・・。
一回死んだら交代してもらえた。
うまく動かせないな。
「春さん、撃たれちゃうよ」ババッ。
あっけなくやられた。
少し悔しい。
「私もやりたいな」
「へぇ、美空ちゃんもやるの?」
美空ちゃんにコントローラを渡した。
「武器・・変えていい?」
「あ、うん・・」
M16A4ってやつからM4って鉄砲に変えた。
さっきのより短い。
美空ちゃんは落ち着いて操作してる。
レーダーには味方が写ってる。
街みたいなマップ。
「春・・私はこのまま試合終了までやれるよ」
「ほぇ・・すごい」
美空ちゃんうまいな。
なんかプロっぽい。
何人か連続で倒してレーダーを使った。
敵が写る。
美空ちゃんは回り込んで倒していった。
「ゲームだとこうなるのか・・」
「うん?」
「あ、なんでもないよ」
バシュッ。
何かかすった・・。
「スナイパーだ・・どこ?」「結実・・すないぱーって何?」
「狙撃者の事だよ・・ほら、スコープ覗いて遠くから撃ってくるやつ」
「へぇ・・」
なんか良く分からない。
遠くから攻撃してくるのか・・。
「結実、ボイスチャットある?」
「あ、うん・・」
美空ちゃんが何かマイクみたいなのをつけた。
英語でサラッと何か喋った・・。
外人が返事をした。
「美空ちゃん?」
「一人じゃ戦えない応援してもらうの」
「ふーん・・応援」
味方が近くに来た。
協力して敵を倒した。
凄いなぁ・・・。
美空ちゃんが英語でまた何か言った。
また外人が返事をした。
「おっ、ガンシップ」
「結実・・それってコーヒーに入れるやつ?」
「春さん・・それはガムシロップ・・どういう間違い方?」
爆撃されてる。
すご・・・。
「勝った・・・」
美空ちゃんがふっと息を吐いた。
勝っちゃった・・。
美空ちゃんはゲームも上手いんだな。
意外・・・。
そのあともゲームで盛り上がった。
気付けば夕方。
「美空ちゃん強いなぁ・・」「結実・・楽しかった」
美空ちゃんは満足そうにコントローラを置いた。
僕は見てるだけでお腹いっぱいだ。
家に帰る途中。
「春、なんか買って帰ろう」「あ、うん・・」
「・・春?」
「ゲームだけど戦争って怖いね・・」
「・・・うん」
美空ちゃんは少しうつむいた。
疲れたのかな?
僕も見てて目が疲れた。
こんな時はどうしたらいいかな。
「ねぇ・・春」
「うん?」
「キス・・しよ?」
体がビクッとなった。
いきなり・・そんな。
「美空ちゃん・・いいの?」「うん・・しよ」
周りに人はいない。
ドキドキする・・。
キス・・しちゃうの?
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