夕飯は食べずに美空と外に出た。
春は少し落ち込んでた。
ごめんな・・春。
「美月・・どこ行くの?」
「二人で話したい」
美空の手を引いて歩いた。ギュッと握った。
前に住んでた家。
ここなら二人きりになれるから。
「美空・・・・・なんだよ・・春の事そんなに好きなの?」
「好きだよ・・」
胸が苦しくなる。
離したくない気持ちでいっぱいなのに。
「私・・やっぱり美月のそばにいない方がいいよ」
「何言ってんの・・・」
「美月はいつも胸が苦しくなってる・・罪悪感でいっぱいになってる・・私のせいで知らなくていい事を知っちゃったから・・私のせいで・・」
「やめろっ!」
美空を抱き締めた。
背中をさすってあげる。
「美空・・・」
「春の事好きだよ・・・だから私とは・・」
「離れられる訳ないだろっ!バカッ」
美空は泣いてる。
自分のせいで僕がこうなったと思ってる。
僕が神社を出る時ふと思った事を読み取ってしまったんだろえな。 「美空、僕は苦しいよ・・けど美空が一緒ならいいよ・・苦しくても我慢するよ・・いつか消えるよ」
「美月・・」
「でも・・美空が誰かにキスされるのは耐えられない・・無理なんだよ」
美空は僕の背中をつねった「い、いたっ!」
「ばかっ・・私だって同じだよ・・いくらママでも・・・美月が・・ママとエッチしてるのは・・美月が離れてく気がして・・苦しいよ」
「今日エッチしてるの・・分かったの?」
「うん・・」
遠くにいても分かってたんだな。
「でも・・ママも大好き・・だから私は我慢する・・ママの気持ちも分かるから・・だからいいよ」
「美空・・・」
「美月はずるいよ・・私の気持ちも分かって・・」
美空は春が好き・・。
分かってる・・・。
どうすればいいんだ・・。「キス・・ならいいよ」
「美月・・」
「でも・・それ以上は・・無理・・僕・・おかしくなる・・ごめん」
美空の気持ちも分かってあげて・・・。
何とか・・我慢しよう。
「お腹空いたね・・」
「帰ろっか」
手を繋いで歩く。
僕は欲張りだから我慢しないと・・。
「美空ちゃん、美月くん!」春が走ってきた。
美空が僕の手を離した。
我慢・・・。
我慢・・・。
美空は春に抱きついた。
「み、美空ちゃ・・」
美空は春にキスした・・。我慢・・・。
美空の気持ちも分かってやれ・・僕はお兄ちゃんだから・・。
美空は普通の男の子を好きになってしまった。
僕を好きって気持ちは大きい。
けど春も好きになってる。悩んでるんだ・・。
ちゃんと答がでるまで我慢しなきゃ。
美空が春から離れた。
春は顔が真っ赤だ。
「み、み・・美空ちゃん・・・」
「キス・・どう?」
「うん・・あの・・」
春は別れようとしてた。
美空と・・・。
でもその想いも消えた。
家に帰って夕飯を食べてから部屋に戻る。
凄く疲れた・・・。
布団を敷いて寝よ・・。
明日は学校だ。
「みーつきっ!」
綾が部屋に入ってきた。
抱き締められた。
「ねぇ、しよっ!」
「綾・・お昼にたくさんしたじゃん」
「足りにゃい・・」
唇が触れる。
「あ・・・」
美空が襖を開けて立ち止まっている。
「ご、ごめん・・」
美空が・・離れてく。
行かせない・・。
綾の手を振りほどいた。
美空にかけよって手を掴む「わっ・・」
部屋に引っ張りこんで抱き締める。
「み、美月っ・・んっ」
僕も答を出さないといけないのかも。
キスして抱き締める。
綾は僕たちの様子を見てる
「綾・・ごめん」
「うん・・・」
綾はしゅんとした。
「美月・・・ママとしないの?」
「美空が離れてくなら・・しない」
「美月・・」
「美空・・」
もう一度キスした。
答・・出さなきゃいけないのかな・・。
ギュッ。
美空と僕は抱き締めれた。
綾は笑ってる。
綾も好きだよ・・。
でも決めなきゃ・・。
「美月・・私はいいって言ったじゃん」
「えっ?」
「ママならいいって・・このままでいいよ・・」
「美空・・」
「答を出すのは私だけでいい・・美月はそれまで我慢してくれればいいの」
美空は綾に抱きついた。
「ママが気持ちいいなら私も気持ちいいよ・・」
ずっと三人は一緒だから・・・・ずっと選べないままなのかな。
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