雪の家は街の外れにあった
綺麗なヨーロッパ風のデザインだ。
母親と二人暮らしらしい。
玄関のドアもオシャレだ。「ただいまーっ」
雪の後ろについていく。
綺麗な人・・雪のお母さんだ。
口元にほくろがある。
「お邪魔します」
「あら、いらっしゃい」
美空とは顔馴染みらしい。僕をじっと見た。
「清水吹雪です、よろしくね美月くん」
「あ、はい・・」
なるほど・・さすが雪のお母さん・・美人だ。
「ふーん・・雪・・最高ね・・文句無しで萌えるわ」優しく微笑んだ。 「でしょ?」
雪も笑った・・。
もえる・・・?
雪の部屋は二階の角なあった。
部屋のドアが開いた。
フィギュアとかアニメグッズ・・・。
「やっぱり雪の部屋は最高よっ!」
「えへーっ、ありがと」
美空が興奮してる・・。
最高・・・なの?
とりあえずテーブルの近くに座った・・。
広い部屋だな・・。
「ちょっとおつまみ持ってくるね」
「あ、うん」
雪が部屋を出ていった。
フィギュアを見てみる。
ふーん・・・。
美少女フィギア・・。
美空もフィギアを眺める。「美月、どう?」
「どうって・・?」
「可愛い・・でしょ?」
「うーん・・美空の方が可愛い」
「ふぇっ!?」
美空が驚いた。
顔を赤くしてそっぽを向いた。
なんだよ・・・。
雪が戻ってきた。
宴会が始まる。
チーズが美味しい・・。
色々あるな・・。
「私はチェダーチーズがお気に入りだよ」
雪が一欠片食べた。
「取り寄せたの?」
「うん、お母さんが好きでね」
「ふーん・・」
テレビを見ながらお喋りが続く。
なんだかこの空間に慣れてきてる自分がいる・・。
悪くない・・・。
・・・・はっ!
美空がニヤニヤしてる。
「やっぱり美月も気質があるね」
「そ、そうなのかな?」
「私が好きな物は美月も好きでしょ」
美空がジュースをグイッと飲んだ。
そうなのかな・・?
雪もニヤッと笑って立ち上がった。 ・・棚から何か取り出している。
「エロゲしよっか!」
「えろげ・・?」
テーブルのノートパソコンを起動した。
美空と雪に挟まれて座らされた。
何が始まるんだ?
美空が僕の肩をポンポンと叩いた。
「緊張しなくていいよ」
「緊張・・してないよ」
「うっそだぁ・・」
美空がにやけてる。
こんなにニヤニヤする美空は初めてだ。
会話をしながら進めていくみたいだ。
選択肢を選ぶとヒロインと・・・。
「美月はどの子がいい?」
「えっと・・アヤネって子」「ふーん・・美月はアヤネちゃんが好みかぁ・・」
ジロッと僕の顔を見た。
嫉妬・・してる?
まさかな・・・。
しばらく雪が進めた。
うわ・・なんか雰囲気的に・・・。
「あはっ、エロシーンきた」美空が画面食い入るように見つめている。
うわぁ・・エロぃ・・。
「どう?美月・・」
「エッチ・・だね」
「抵抗はない?」
「うん・・・・うん?」
とくに抵抗も無くすんなり・・・というか画面に釘付けになっちゃった。
美空がニヤッと笑った。
「やっぱり美月もだ!」
抱きつかれた・・・。
なんだよ・・・。
エロゲを途中で終わらせた・・・。
なんか・・ムラムラしちゃうんだけど。
雪は酎ハイを飲み出した。まだ未成年なのに・・。
「ぷはぁっ!うみゃい!!」
「なんか綾みたい・・」
「そりゃそうさ!弟子だもん・・」
雪が自慢気に笑った。
美空は僕の隣でテレビを見ている。
ムラムラして・・どうしよ・・。
美空に抱きついた。
「なによ・・」
「あんな物・・見せるから」「へぇ・・ムラムラしてんの?」
「そのうちおさまる・・」
自分で言ったがそうは思わない・・。 美空に抱きついたら余計に・・・。
雪がいるから我慢しなきゃ・・・。
我慢・・・しなきゃ。
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