彼はすぐ来てくれた。
初めての彼の部屋。
とてもイイ香りがした。
少し高級そうなマンションの1階。
一人暮らしの部屋は少し散らかっていたものの、比較的片付いていると感じた。
彼はバスタオルと大きすぎるTシャツを渡してくれた。
「風邪引くぞ。シャワー浴びな」
お言葉に甘え、シャワーを浴び、ぶかぶかのTシャツを着てリビングに行くと暗い部屋で映画を見ている彼がいた。
いつもそうらしい。明るいと駄目なんだって。
彼はソファーに私を呼んでくれ、私は隣に座った。
彼は何も聞かず、しばらく映画を二人で見ていた。
「…今日はありがとうございました…助かりました…」
ぼそりと御礼を言うと、彼は微笑み、頭を撫でてくれた。
ドキッとして、顔がほてるのが分かった。
「今日だけ、旦那の事忘れればいい。君も俺も大人だから…大丈夫だ。」
彼はそう言いながら、太ももに顔をうずめ、軽く太ももを噛み始めた。
少し痛く、こそばゆい感触に、「んふ…」と声を漏らしてしまう。
「弱いんだ…これ…やっぱドMだね」
その言葉に身体はビクリと反応してしまう。
「ち…ちが…」
「ふぅ~ん…」
彼は怪しげな目で見つめたかと思うと、さっきよりも強く、歯形がつくほど、太ももを噛みあげた。
「あひぃん!」
突然の快感に私は我慢できなかった。
「素直じゃないが、身体は正直だな。」
フフッと笑い、立ち上がる。そして、私の体が浮いた。
「あ…」
「寝室に行こう」
彼は私をお姫様抱っこしたまま狭い通路を通り、寝室のドアを開けた。
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