私の体についての説明を聞いた。
不老不死の原因は不明。
銀狼計画とは関係ないらしい。
年齢は20歳でストップしているらしい。
体型も20歳のまま。
これも原因不明。
「原因不明ばっかし・・」
資料を見てるとため息が出る。
寝転がる。
「お腹空いたなぁ・・・」
もう普通のご飯は食べていいみたい。
鏡で身だしなみをチェックする。
いいな・・・銀髪も。
少し灰色っぽい銀だ・・黒よりいいかも?
腰くらいまで伸びている。ヘアゴムで髪をまとめる。「うしっ!」
車椅子に乗って部屋を出た和食レストランに行きたい「ふんふーん」
すれ違う人は私に振り替える。
もっと見てっ!
案内標を見る。
「んー・・・分かんない」
どうやって行けばいいのかな・・・。
かなり広いんですけど・・・・。
とりあえず進んでみる。
広すぎるってのも問題だな車椅子は全自動だ。
スイスイ動く。
人もそんなにいない。
「はふぅ・・・休憩すっかな・・」
自販機を見つけたのでジュースを買う。
ココアをポチッと押す。
久しぶりのココア。
「うみゃい・・・んー」
まったりする。
目の前には噴水。
携帯が鳴る。
美空からだ。 「もしもし?美空?」
「あ、ママ・・あのね」
「うん?」
「美月の精子をちゃんと調べたんだけどね・・・凄く少ないけど生きてる精子がいたんだ・・・だからちゃんと避妊したほうがいいよ・・」
「あ・・・う、うん」
「じゃあね」
昼間っから・・・。
妊娠するのはさすがにまずいしな・・・。
今度からゴム付けよう。
今は妊娠してないし大丈夫・・大丈夫・・。
顔をパシパシ叩いてレストランに向かう。
違う案内標を見る。
もう少しだな。
レストラン街についた。
お昼だからたくさんの人。やっぱり注目されちゃう。スイスイ進んで目的のレストランを見つけた。
自動ドアじゃない・・・。グッジョブ!
ガラガラッと扉を開く。
「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」
「あ、はい・・」
「二名でお願いします」
後ろから声がした。
美月がいた。
「はいっ、二名様ご案内ーっ」
美月が車椅子を押してくれた。
「どしたの?」
美月がムッとしている。
椅子に座る。
隣に美月が座った。
くっついてきた。
「いきなりどっか行っちゃうんだから・・心配させないでよ」
「うん・・ごめん」
メニューを見る。
和食全般揃ってるな。
「どれにしよっかなぁ・・ふむん」
「綾、美空から聞いた?」
「あ、うん・・・」
「気をつけるから・・」
「う、うん・・」
ぎこちない・・・。
今まで妊娠しないと思ってたから中出ししてたけど。少し・・残念かな。
美月とメニューを見る。
筑前煮と肉じゃがとお粥を注文する。
まだ白ご飯な気分じゃない・・・。
「美月はどこかで働くの?」「うーん・・まだ考え中」
「ふむん・・」
「なるべく綾のそばにいたいよ」
「ははっ、甘えん坊だね」
「むぅ・・そんなんじゃないもん」
料理が運ばれてきた。
お粥は土鍋に入れられている。
卵付きだ。
トロッとしている。
なかなかうみゃいじゃないか!
少しずつ食べる。
「ふーん・・いい味」
美月もうなずく。
はぁ・・可愛い・・。
見とれちゃう。
お金を払って店を出る。
なかなかいいお店だった。美月が隣にならんで歩く。広場で少し休憩する。
美月とベンチに座る。
「ねぇ・・綾」
「ん?」
「なんか・・不安になってきたよ」
「どして?将来の事?」
「うーんと・・まぁ、うん」将来か・・・。
死なないし・・ずっと若いままだし。
「僕は・・ずっと二人を愛して・・生きてく・・」
「・・辛い?」
「分かんないよ・・分かんない・・・」
美月を引き寄せる。
「安全日なら中に出してもいいんだよ?」
「んっ!・・・うん」
「そんなの考えなくていいよ・・・」
「・・・うん」
私も考えたくない。
この先どうなるかなんて。 部屋に戻るとだいぶ時間が立っていた。
備え付けのパソコンをつける。
施設内にデザイナーの仕事があるみたい。
明日見てこようかな。
ニュースをチェックする。地上では特に変わった事はないようだ。
株価が上がったらしい。
施設内のニュースもある。農業階層で夏野菜セール開催中。
これもチェック。
安い物は買っとこう。
「綾、これ」
美月がタッチパネルの携帯を差し出した。
「ん?なんで?」
「こっちのが便利だよ」
「ふむん・・・」
ポチポチ触ってみる。
施設内の案内も出る。
なかなかいいな。
「サンキュ、大事に使うね」「うんっ」
パソコンでデータを移しておく。
これで昔の携帯はさよならだ。
けど捨てない。
お気に入りだから!
ベットに寝転ぶ。
早速新しい携帯でクロスに電話をする。
・・・・かからない。
なんだかな・・。
心配なんだぞ・・。
美月が着替えている。
華奢で白い肌・・・。
綺麗・・・。
「綾・・そんなに見ないで」「美月は恥ずかしがり屋だね・・たまに大胆にエロい事するのに」
「むぅ・・・」
肌が白いから赤くなるのがすぐわかる。
可愛い・・・。
「僕、出かけるから・・」
「うん、いってらっしゃい」美月が手を振る。
キュンとする。
テレビをつけて目を閉じる運動しないと・・さすがに太るな。
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