二人とも目を合わせようとしない。
原因がさっぱり分からない・・・・。
「ねぇ、美空・・原因はなに?」
「言わない・・・」
ムッとしている美空もかわゆい・・・。
じゃなくて・・・。
美月にも聞いてみるか。
美月を探す。
なかなか見つからない。
外に出て探してみると芝生の所に美月がいた。
何かを見ている。
「みーつきっ!」
「んわっ!」
後ろから抱き締める。
指輪を持っている・・?
「何それ?」
「・・・なんでもない」
「言いにゃさい!」
「なんでもないもん!」
やっぱ子供だ・・・。
どうすっかな・・。
「ねぇ・・美月は美空を好きなんでしょ?」
「ふんっ・・・・」
美月がプイッとそっぽを向いた。
少し頬が赤い。
ふむん・・・。
強行作戦してみるか。
夜に美空と美月を呼び出す「何・・?」
二人ともタイミングバッチリだ。
さすが双子。
「少し待っててね」
二人を残して部屋を出る。カチャッ。
鍵をかけた。
これで出られない。
内側からは開けられないように細工した。
「ママっ!?」
「綾、どうゆうつもり?」
二人がドンドンと扉をノックしている。
「おしおきっ!仲直りするまで出しません」
私は壁に寄りかかる。
二人の会話が聞こえる。
「美月が悪いんだよっ!」
「違うっ!」
ケンカが始まる。
しばらくそのやり取りが続いた。
「美空が・・・素直に受けとればいいんだよ」
「いらない・・そんな安物なんか」
「僕は美空が好き・・・だから・・受けとってよ」
「むぅ・・・」
やっぱりあの指輪は・・。美空にプレゼントするつもりだったんだな。
「私も・・・美月が好きだよ・・けど今はダメ・・今はママを愛してあげてよ」美空・・・そんな風に・・我慢してたんだ。
何か押し倒したような音。「もぅ・・・受けとってよ・・・」
「美月のばかっ!」
しばらくして喘ぎ声が聞こえる。
たぶん大丈夫だな。
鍵を開けて私は部屋を離れる。
しっかし・・音漏れが結構激しいな。
しばらく食堂で待っていた美月と美空が顔を赤くして手を繋いで歩いてきた。
手には指輪が・・・。
「あはっ、仲直りした?」
二人は頷く。
良かった・・・・。
美月が近づく。
ポッケから何か取り出した「綾、愛してる」
「うん?えぇっ!?」
私にも指輪をはめてくれた・・・。
「僕は・・・二人が好きだから・・だから・・うん・・受け取って」
美月の告白は頼りない感じだけど可愛くて。
おもいっきり抱き締めた。嬉しかった。
「よしっ、今日は三人で寝よう」
「うんっ」
たった一人じゃなくてもいい。
愛してくれてる気持ちが分かるから・・・。
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