家具屋までもう少し。
助手席で美月が美空をいじめている。
「も、もぅ・美月・・んっ」美空は美月の膝の上。
美空のスカートの中に手を入れている。
「んぁ・・だめ・・」
私は運転中だから何もできない。
まぁ別にいいかなって気もする。
「美空、かわいい」
「ば、ばかぁ・・」
美月が美空の首筋を舐めている。
美空に対してはSなのか?家具屋についた。
「ほら、おしまい!」
美空は車から降りて私に抱きついてきた。
「ママ・・たすけて・・・」「分かったから・・・ほら、美月も行くよ」
美月も車を降りた。
三人で手を繋いで歩く。
美空はそっぽを向いている美空は恥ずかしがり屋?。ってかあんな事は普通に嫌かな。
家具屋は大きい。
自動ドアが開く。
木のいいにおいがする。
「ふーん、展示会やってるんだ・・・」
後で行ってみるか。
まずは机と椅子だ。
面白いデザインの椅子が並ぶ。
美空が椅子に座ってクルクルまわる。
「どう?」
「うーん・・・いいかも」
美月も椅子に座ってクルクル回った。
子供だなぁ・・・。
机は標準的なやつ。
木製でなかなかよろしい。注文して後日届けてくれるようにする。
「さて、展示会見るかな」
美月と美空はもう仲直りしている。
かわゆぃ・・・。
展示会と言っても小さい。白い椅子が一つ飾ってある天使の椅子・・・。
「ふーん・・綺麗」
ガラスケースに近づこうとした。
「ママ、だめっ!」
「へっ?」
美空に腕を掴まれる。
「美空?どしたの?」
「あの椅子・・・血のにおい・・・」
「・・・ん?血?」
美月も手を引っ張る。
ガラスケースの所にはたくさんの人たち。
見とれているのか?
駐車場まで来た。
とりあえず車に乗る。
「はふぅ・・危ないの?あの椅子?」
「ママは魔剣って知ってる?」
「あ・・うん」
車を発車させる。
魔剣・・・伝説とかに出てくる物。
日本刀では村雨とか。
「あの椅子・・・それと似たような物だった」
「どうゆう事?」
私は運転中なので目線は真っ直ぐ。
美空はたぶん私を見ている「物を作った人の憎しみや怒りがこもっていた・・・それが人を惹き付ける。あの椅子を巡ってたくさんの人が死んだんだ・・・とてもとても魅力的だから」
「天使の椅子って書いてあったのに・・・」
「魔剣って切れ味がすごい訳じゃない。それを所有したいって人の欲望が争いを生んで・・・それが全てを壊すの・・・物自体より魅力の方が恐ろしい・・・あの椅子もそんな感じだったよ」
「ふむん」
魅力か・・・人間とかもそんなもんかな。
好きなタレントを巡って批判やら嘘やら。
ネットでは口論が続いてたり。
「んっ!」
「美空?」
「もぉ、美月っ!」
美空がじたばたしている。なんだ・・美月か。
またいじめてるのか。
「美空が・・・怖い話するからいけないんだ・・」
「あっ・・ぁ・・はぁ」
美空が喘いでる。
運転中なんですけど。
「美月・・もぉ・・」
「おしおき・・・」
帰宅する。
なんか美月が大胆になってきてないか?
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