僕は美空の肩をガシッと掴む。
美空の目を見つめる。
「美空は僕の妹だよねっ!」美空はポケーッとして固まっている。
「美月は・・・ばか?」
「妹だよなっ?」
「うん・・」
「そうだよね・・」
あの時はおかしかったんだ・・・。
もうドキドキしないし大丈夫。
ルーシさんとクルミちゃんは帰って行った。
僕はクルミちゃんを好きにはなれなかった。
上品すぎて・・・。
扱いが分からなかった。
クルミちゃんが帰ってから美空は機嫌がいい。
美空はクルミちゃんの容姿に嫉妬していたのかな? けど・・クルミちゃんはたしかに可愛いが美空ほどじゃない。
美空は自分に自信がないのかな? いつものような訓練の日々が始まる。
美空と一緒に過ごす日々。訓練をして美空と遊んで・・・・。
僕は退屈と感じない。
美空と遊ぶのが一番楽しいし幸せ。
美空と僕も成長して。
体つきも変わってきた。
僕もちゃんと男の子になった。
けど朝寝坊は相変わらず。「美月・・おきなよ・・」
「うん・・」
「はーやく!」
「うにゅ・・・」
美空が布団をひっぺがす。朝日が顔に当たる。
まぶしい・・・。
「美月、学校行こうよ!」
「あぅ?学校?」
美空は僕の頬っぺたをつねる。
「いたいっ!」
「美月、早くおきないと・・・ママが朝食作っちゃったよ!」
ママ?学校?。
あぁ・・そっか・・。
日本にいるんだった。
「美空・・」
美空を抱き締めて。
幸せを噛み締める。
「もぅ・・ばか・・」
「美空・・キスしよ」
「うん・・」
僕も素直になった。
もう想いは殺さないから。
ご飯を食べて学校に行く。だんだん肌寒くなってきた・・・。
美空と僕はお揃いのマフラーを巻いている。
「寒いね・・」
「美空・・手繋ご」
「うん・・」
昔も今もこれが一番好き。美空と手を繋ぐ。
これが一番好き。
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