いよいよ文化祭当日。
学校にはたくさんの人が集まる。
私はクラスでみんなに気合いを入れる。
「いよいよ・・文化祭!!みんな、気合いを入れよう!」オーッと歓声があがる。
みんな気合い満々。
「失敗は考えずに演じる事を楽しもう!行くぞっ!」
みんなで体育館に向かう。ステージ裏で準備をする。美月と美空が寄ってきた。「先生っ!」
私は二人の肩を叩く。
「やれる!頑張ろ!」
「はいっ!」
私は体育館後方に向かう。腕を組んで眺める。 体育館はお客で満員だ。
学校以外の人もいる。
劇が始まる・・・。
みんなで頑張った。
みんなで作った。
みんな主役・・!!
あっと言う間に終わる。
出演者がステージに並ぶ。「本当にありがとうございました!!」
みんなでお礼をする。
お客さんが拍手をした。
私も精一杯拍手を送る。
幕が閉じる。
私はステージ裏に向かう。みんながハイタッチしている。
私はまた拍手をした。 「みんな、最高だったよ!」最高の劇になった。
クラス全員笑っている。
私も笑った。
きっと最高の思い出になった。
文化祭の2日間はすぐに過ぎて。
みんなの熱も冷めてきた。授業も再開される。
まだ熱が冷めない生徒もいる。
これが青春・・・。
職員室で次のテストに向けて問題を作る。
教師はまだまだ忙しい。
「はふぅ・・コーヒーがほしぃ・・」
「はい、先生っ!」
「はうっ!美月!?」
微笑んでコーヒーを持ってきてくれた。
私はすぐにパソコンの画面を閉じる。
「こら、問題作ってるんだから職員室入っちゃダメ!」「えっ?そうなの?」
「うん、ダメ!」
「そっか・・じゃあ後で屋上に来て・・」
美月は早足で出ていった。屋上?何するの?
私は気になって仕事にならない。
しばらくして屋上に向かう・・ガランとしている。
美月がフェンスに寄りかかっている。
私は美月に近づく。
「綾、ありがとう・・」
「へっ?」
美月の笑顔・・。
綺麗な・・笑顔・・。
「日本に呼んでくれて・・本当にありがとう・・僕・・凄く成長できた!」
「そっか・・良かった!」
頭を撫でてあげる。
少し男の子らしい体型になったな・・・。
「部活、見に来てね!」
「うん、絶対行くよ」
後ろで扉を開ける音。
美空がムッとしている。
「美月!部活始まるよ!」
「あ、うん。今行くよ!」
美月が手を握ってきた。
美空も私の手を握った。
「ママ・・愛してる!」
二人同時に・・・。
私は涙が出てきた。
私は二人に愛されてる。
「私も愛してるよ!」
三人で・・家族で歩こう。幸せはもうすぐそこに・・・・ある。
三人で幸せになろう。
美月・・美空・・。
愛してるよ。
【つづく】
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