冷静になってからすぐに美月の部屋に向かった。
ドラマや小説のようにケンカして距離が開くような展開は嫌だ。
私は美月に依存しているから。
そんな焦れったいのは嫌だ美月の部屋の襖を開ける。ベットに寝転がっている。美月はゆっくりこちらを向いた。
「綾・・生まれてきて・・ごめんね」
「・・・・っ」
もう抱き締められずにはいられなかった。
美月に何て事言わせてるんだ・・私は・・。
美月をキツくキツくキツく・・潰れてしまいそうになるくらい強く抱き締めた。「ごめん・・ごめんね・・ごめん・・ごめん・・」
何度も何度も謝った。
「綾・・」
「私・・嫉妬してた・・ごめん・・ごめんね」
美月の顔が見れないよ。
怖いよ・・。
嫌われたくないよ。
やだよ・・。
美月の顔を見れないまま抱き締めて・・・。
美月がそっと離れようとした。
「やだっ!離れないで!私を嫌いにならないで!やだよ・・嫌だよ・・」
涙が溢れる。
私、ダメダメだ。
それでも美月は離れた。
私を見つめている。
微笑んでいる。
とても綺麗で。
誰にも渡したくないくらい・・可愛くて。
愛しくて。
「綾っ・・嫉妬したの?」
「うん・・ごめんね・・」
美月が私の頭を優しく優しく撫でた。
「綾・・可愛い・・すごく可愛いよ・・」
「かわいい?・・何で?」
美月はクスクスと笑う。
涙目だけど涙はこぼれていない。
「僕が綾を嫌いになるなんてありえない・・・こんな可愛いママはほっとけないよ」
「美月・・・」
ゆっくりキスをしてきた。愛してるって伝わる。
長い長いキス。
いつまでも続けたい。
そっと離れて・・。
「綾は・・可愛いくて美人だよ。愛してるよ・・好きだよ・・大好きだよ!」
偽りもなく。
嘘もなく。
綺麗な瞳。
綺麗な言葉。
愛の言葉。
私は疑う余地もなく。
泣く事しかできなくて。
「美月・・ダメなママでごめんね」
「ダメな所も可愛いよ」
いつ覚えたのかな?
そんなセリフ。
美月は私が思っているより私を愛している。
「綾・・」
「ん?・・どうしたの?」
「お願いが二つある・・」
「いいよ、美月のためならなんでもするよ」
美月はまた私の目を見つめる。
もう・・綺麗で綺麗で・・どうしよう。
このまま吸い込まれて一つになってしまいたい。
「・・カレーライスじゃなくてやっぱりすき焼きが食べたいよ」
予想外の言葉に私は笑ってしまう。
「ぶはっ、はははっ。いいよ・・喜んで夜食にすき焼き作ってあげる・・もう一つは?」
美月の顔がさらに真剣になる。
もう・・ダメ。
こんな・・見つめられると・・気絶してしまう。
「僕、演劇したくない!!」
「それはダメッ!!」
全力で返事をした。
「な、なんでも聞くって・・言ったのに・・」
「それはダメ!もう学校のみんなが期待してるよ」
美月は涙目になる。
泣くか泣かないかギリギリのライン。
それもまた可愛い。
抱き締める。
美月を撫でる。
「私も見たいよ・・」
「むぅ・・」
「頑張ろ・・ねっ?」
「吹っ切れる・・覚悟した」美月は私の肩をギュッと握った。
「綾・・甘えん坊でごめん」「いいよ。私も酷い事言ってごめんね」
「・・・傷ついたから・・癒して・・」
「うん・・」
もう分かる。
エッチしたいんだって。
母親だから。
愛しいから。
もう塗らすのも鬱陶しい。早くしたくてたまらない。スカートを捲って美月の好きなようにさせる。
「綾が一番エッチだよ・・一番気持ちいいよ」
「そっか・・良かった」
熱い物が触れて。
だんだんと体内に入ってくる。
「好きなだけ出してね・・」「うん・・遠慮なく・・」
激しく突かれて。
気持ちよくて。
ベットがギシギシと軋む。汗が肌をつたう。
脚をひらいてただひたすら突かれる。
「綾っ!んっ、くっ」
「あん、ああっ!」
奥まで突かれて・・。
ドクッ!ビュクッ!!
「あっ・・っ・・はぁ」
「み・・つ・・き・・」
もう戻れない関係。
溺れて依存して何が悪い・・・このまま溺れて死んでやる。
母親だからなんなんだ?
息子を愛して何が悪い?
息子とセックスして何が悪い?
溺れてやる。
このまま。
ずっと溺れてやる。
「美月、ごめん」
「ふぇ?何?」
「牛肉無いわ・・・」
「そんなぁ・・・すき焼きがぁ・・・」
困ったな。
せっかく作ろうとしたのに・・・・。
「何か美味しい物作るから待ってて!」
「ぐすっ・・・うん」
涙目で待つ美月を可愛いと・・・愛しいと思う。
常識なんてどうでもいい。罪悪感なんか捨ててやる。美月無しじゃ生きられない・・。
「はーい、焼きそば!」
「うにゅ・・ヤキショバ・・・・ぐすっ」
「ほらほら、食べてみて」
美月が一口食べて。
「美味しい・・凄い!」
「私の本気よ!」
でも母親としての幸せ。
それは捨てない。
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