職員室で休み時間を利用して美月の脚本を見ながら雪と衣装作りの相談をする。
雪はもう一人前。
センスもいいしプロにもなれるだろう。
「美月くんの脚本ですか・・いいですね」
雪は用紙を眺めながらふむふむと頷く。
私はさらさらとスケッチを書く。
教会のシスターの服をベースにする。
白を基調として所々豪華にする。
「さすが綾さん・・素晴らしいっす!」
「えへへ、ありがとう」
美月と美空が着るんだ。
最高に可愛くしてやる。
「サイズは制服のを微調整するかな・・・」
雪は思い出すようにぽけーっとした。
「美月くん・・・凄かったなぁ・・」
「へっ?」
雪と美月は何かしたのかな?
「あんなに・・・中に出されて・・気持ちよくって・・・それでも固くって・・・・どんどん出されて・・・・」
「お、おい・・雪?」
ま、まさか?
エッチしたのか?
「後から・・少し・・不安になりましたけど・・妊娠するんじゃないかって」
「雪、ストップ!」
雪はハッと我に帰る。
「あ、すみません・・」
幸い周りに聞こえていないようだ。
小声で雪に話しかける。
「美月とエッチしたの?」
「・・はい・・」
ポッと顔が赤くなる。
「美月くんにたくさん中に出されて・・・不安だったけど・・でもいいかなって・・・妊娠したら結婚できますし」
「ひ、避妊はしようね・・・・は、はは・・・」
美月め・・・。
説教しなきゃな・・。
雪は頭をポリポリする。
ちょっと残念そうな顔。
「まぁ・・妊娠はしませんでしたし・・大丈夫です」雪の頭を撫でた。
「気をつけてね・・雪ちゃんには夢があるんでしょ?・・ねっ?」
「・・・はい」
美月と美空に生殖能力はない。
危険日に膣内で射精されても受精はしない。
私もそれのおかげで中出しを楽しんでるわけ・・・。
おぃ、ダメだ・・。
今そんな事考えるな。
チャイムが鳴って休み時間が終わる。
「綾さん、次の休み時間また来ますねっ!」
「うんっ!」
雪は教室に戻って行った。コーヒーを一口飲む。
「はぁ・・・バカかあいつ」ため息しか出ない。
美月め・・。
その日の授業が終わる。
美月と美空は部活だ。
しばらく職員室で仕事をしてから体育館に向かう。
途中廊下で美空がスポーツドリンクの入った袋を持って歩いていた。
「美空ちゃん!」
「あ、先生っ」
私の方を見てニコッと笑う可愛いな・・美空は淫乱じゃない。
綺麗な天使。
美月とは違う。
「おっ?それはバスケ部の飲み物?」
「うん、そうだよ」
美空は良く笑うようになった。
可愛くすぎ・・。
我慢できなかった。
ギュッと抱き締めた。
「先生?どうしたの?」
「美空は・・とってもいい子だよ・・」
「・・・・?」
美空はすぐに心を読もうとしない。
いい子だね・・・。
体育館ではみんなが部活で青春している。
美月はこちらを見て笑う。私はいい気持ちはしない。雪の一件でイラついている
でも反則的な可愛さにキュンとする。
私は弱いな。
色々と未熟。
しばらく美空とバスケを眺める。
楽しそうに・・元気そうに・・美月は笑う。
休憩時間になり美月が美空からスポーツドリンクを受けとる。
「美空、ありがと」
「うんっ、お疲れ」
美空はデレデレだ。
夏休みに旅行に行かせて良かった。
美月は私の隣に来た。
「先生、今日の夕飯は?」
「・・・さぁ?・・まだ考えてない」
「そっか、僕すき焼きがいいな!」
「あっそ・・ワガママね」
美月は首を傾げる。
「先生?どうし・・」
「帰ったら話がある・・」
「うん・・・」
美月はしょぼんとして美空の所に行った。
美空と楽しそうに喋る。
休憩が終わって美空がコップを受けとる。
「美空、がんばるよ」
「うん!」
一瞬私を見る。
私は目を反らした。
私は・・・。
美月を見れない。
部活が終わって体育館の電気を消す。
「ママ?どうしたの?」
「・・・なんでもないよ」
美空の頭を撫でた。
美月が着替えて部室から出てきた。
「お待たせ!」
「遅いよっ!」
いつものやりとり。
私は黙って玄関に向かう。美月をしからなきゃ。
母親として。
家についてから夕飯の支度をする。
今日はカレーライス。
美月と美空は綺麗にたいらげた。
「私、研究の続きしてくるね」
「うん、行ってらっしゃい」美月と美空の会話を見ているだけど幸せ。
美月は私を見た。
軽く睨み返す。
「話しがあるから来て」
「うん・・・」
美月は黙ってついてくる。部屋に入って扉をしめた。私は腕を組んで美月を睨む「あ・・すき焼きも食べたかったけどカレーライスも美味しかったよっ!」
「どうゆうつもり?」
「えっ?」
嫌な空気が部屋に広がる。「雪とエッチしたんだって?聞いたよ・・・」
「あ・・・うん、寸法するからって雪さんに言われて・・雪さんが誘ってきたから・・その・・」
美月の頬っぺたを思い切り叩いた。
「・・いい訳は聞きたくない・・」
「綾・・ごめん・・」
雪は美月を好きになっている。
雪は期待をしている。
美月と付き合えるんじゃないかと。
美空が美月を好きって事も雪は知っている。
「雪は私の大切な弟子・・とっても大切なの・・分かる?」
「・・・うん」
「美月は最低よ。そんなにすぐにエッチしちゃダメって最初に言ったよね?」
「・・・ごめんなさい」
美月はしゅんとした。
しっかり怒らないと。
雪が可哀想だ。
「少し甘えすぎよ。美形だからってすぐに女の子とエッチできると思ってる?」美月は私を見つめる。
綺麗なブルーの瞳。
ルカは私だけを見た。
私としかエッチしなかった・・。
「そんな事・・ないよ・・」「美空は我慢して性欲を抑えているのよ!美月は求めてばかりじゃない!」
「綾・・・ごめん」
「なんなの?私じゃ物足りなかった?」
「そんな事ないよ・・怒らないで・・」
「そんな淫乱な息子は・・嫌いよ!」
美月の顔から涙が落ちる。止めどなく。
ポロポロと。
「僕が嫌い?・・・じゃあ・・産まなきゃ良かったね・・ははっ」
「双子じゃなくて美空だけの方が手がかからなかったかもね」
私は何を言ってる?
言葉は止まらない。
「それに何?親に向かって産まなきゃ良かった?そんな偉そうな事言うんだ?へぇ?美月は調子に乗ってるみたいだね」
美月は私から目を反らした「ごめんなさい・・」
そう言って部屋から飛び出して出ていった。
「こら!まだ話は・・」
冷静になれ。
私は何を言った?
美月にこんな人生背負わせたのは私だ。
私はただ嫉妬してるだけじゃないか・・・。
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