ルカが持ってきた二枚の紙を見る。
私は少し驚いた。
師匠も驚いた。
でも・・・・。
「ルカ・・こっちおいで」
ルカは首を傾げた。
私の隣にやってくる。
「私はいいよ・・ルカにどんな過去があっても愛してるから」
ルカは嬉しそうだ。
私はルカが好き。
だから過去に興味はない。師匠は二枚の資料をテーブルに置いた。
「俺はお邪魔みたいだし帰るよ」
「あぅ?師匠・・・また会えますか?」
師匠は紙にさらさらと電話番号を書いた。
「何かあったらここに電話しろ」
「はい・・・」
師匠は立ち上がって玄関に向かう。
「俺は誰にも言わんぞ。ルカ君・・こいつを頼む」
ルカは頷いて私の手を握った。
「師匠・・・」
「なんだ?」
「なんか老けたせいか渋いですね」
「少し分かるようになってきたか・・俺の魅力が」
「魅力は分かりません」
師匠は苦笑して黙って手を振って出ていった。
ルカは私を見つめている。私もルカを見る。
頭に文字が浮かぶ。
【心も読めちゃう・・・気持ち悪くない?】
私は首を横に振る。
「私も同じような能力もってるからね、気持ち悪くないよ」
ルカはニコッと笑った。
とりあえず食器もほったらかしだったし掃除もしなきゃ・・・・。
【僕が食器を洗うから悠は掃除して】
「うん、オッケー」
掃除機をかける。
古いせいか吸いが悪い。
なんかなぁ・・・。
私あんまり掃除しなかったからけっこうホコリが。
もっと女の子にならなきゃね・・・。
あらかた掃除してからテレビをつける。
「ルカ、夕飯どうする?」
ルカは少し考えてからドンッと胸を叩いた。
任せてって事かな。
私は親指を立てて笑う。
「なんか幸せ・・・」
つい、こぼしてしまった。こんな気持ちになれるなんて・・・・。
ルカはせっせと料理を作っている。
可愛いし・・・愛しい。
この子は私の物。
誰にも渡さない。
ルカは余っていたひき肉でハンバーグを作ってきた。
ニンジンとコーンが添えてある。
ハンバーグの上には大根おろしとしその葉っぱ。
とろっとしたソースがかかっている。
「美味しそう!」
ルカはニコニコ笑う。
久しぶりだな・・・ルカの料理。
私はゆっくり味わう。
なんとも美味しい。
ルカの味だ。
「ルカ、テレパシー使えるならもっと話そうよ」
ルカは少しショボンとする・・・。
【ごめんね・・あんまり使うと凄く疲れるんだ。僕ももっと話したいけど】
脳に負担がかかるのかもしれない。
「そっか、じゃああんまり使わない方がいいね」
ルカは頷いた。
私はルカの仕草でなんとなく分かる。
だからこれでいい。
夕飯を食べてから二人でソファーに座る。
「るーかっ・・愛してるよぉー」
ルカに抱きつく。
私ってこんなんだっけ?
なんかバカみたい。
ルカは微笑んだ。
可愛い・・・好き。
大好き・・・。
そんな気持ちでいっぱいになる。
ルカとこれから暮らすんだ・・・・。
「ルカ・・結婚したい」
ルカは頷いた。
たぶん私の気持ちを分かってくれてる。
「るかっ・・・」
もうとっても幸せ。
結婚できるなんて・・・。
名前を変えたい。
悠でも紅羽でもない私になりたい。
「ルカ、名前変えたいんだけど・・・」
ルカは首を傾げる。
なんで変えたいかは理解できないらしい。
「私の名前・・・楓にする」ルカは頷いた。
なんか女の子っぽい名前にしたかった。
結婚するなら名字も考えなきゃね。
「白木ルカ、白木楓・・私達の新しい名前ね!」
ルカは微笑んでキスしてきた。
私も返す。
「んっ・・ん」
「ちゅっ・・はぁっ」
夢みたい・・・。
こんな事できるなんて。
「ルカ・・・しよ・・」
ルカは頷いた。
愛し合ってするエッチは初めて。
気持ちいい。
こんなに気持ちいいのは・・・・すごく・・いい。
シーツは洗濯中。
だからソファーでする。
「あっ・・・」
ルカのチンコを舐めまわして固くする。
私はもうビショビショ。
自然に濡れてしまう。
「ルカ・・入れるよ」
ルカの上に股がる。
ゆっくりと入れる。
「っ・・・」
ルカの感じる顔。
可愛いよ・・・愛しいよ。
「綾?何ボーッとしてるの?気持ち良すぎた?」
「あ、うん!最高だったよ・・・美月もまぁまぁ上手くなったね」
「まぁまぁか・・」
お風呂からあがって美月のベットでエッチした。
私はティッシュで精液を拭く。
息子の精子が割れ目から流れる。
私はいけない母親。
ダメな母親。
「綾の体って凄くエッチだよね・・・」
「ん?まぁね・・・」
体は大人になった。
昔より胸もあるし・・けれどもスタイルは崩れない。我ながらいい体。
綺麗にしてからベットに潜り込む。
美月が抱きついてきた。
「綾がお母さんだなんて・・まだ信じられないよ」 私は美月の頭を撫でる。
「私は美月のお母さんだよ・・・間違いなく」
「うん・・・」
こうなってしまったんだ。もう・・・離れられない。「綾はパパと僕どっちが好き?」
「比べられる物じゃない・・・どっちも好きよ」
「ふぅーん・・・エッチは僕の方が上手?」
「美月はまだまだ下手だよ・・頑張ってね」
「むぅ・・・」
ムスッとする所がまた可愛い。
「ねぇ・・・もう一回注いで・・・」
「明日学校行けなくなっちゃうよ」
「ね、お願い・・」
美月は抱き合ったまま挿入してきた。
先っぽしか入らなくてじれったい。
「んっ・・根元まで入れてよ・・奥まで突いて」
「んぁっ、僕の事下手って言った罰だよ」
おしりを掴まれて焦らすように突かれる。
我慢できない。
「美月・・お願いっ、もっと・・・」
「うっ・・・分かったよ」
太股の間に美月の細めの体が入り込む。
奥まで突かれる。
「あんっ・・あああっ」
「んっ・・きもちぃ・・綾のナカ・・・」
美月ももう我慢できずに腰を振っている。
何度も突かれる。
私の弱点を分かってきたみたい。
だんだんと・・頭が真っ白になる。
「ああっ・・綾・・んっ・・くっ・・もう・・だめ」美月の切ない声。
私の感情を高ぶらせる。
「いいよ・・あっ・・イッて・・・んんっ!」
美月の腰使いが激しくなる私も腰を動かす。
「んっ・・あっ!・・・・くっ・・・あっ・・」
「ああっ!美月っ」
中に射精される。
罪悪感と快感が襲う。
長い射精が終わってもまだ突き上げてくる。
しっかりと送り込むように・・・・。
翌朝は快調だった。
「ふぁ・・美月!おきなさい・・・」
「すーっ・・・すーっ」
可愛い寝顔に朝からムラムラしてしまう。
いかんいかん・・・母親に戻らないと。
「みつきぃ!おきなさい!」
「んぁ・・おはよ・・」
「朝ごはんは何がいい?」
「ん・・・ホットケーキ」
「・・・了解」
教員用のスーツを着る。
ビシッと気持ちが引き締まる。
「ママ、おはよ」
美空も起きてきた。
「おはよ!徹夜したの?」
「うん・・眠いよ」
美空を抱き締めて頭を撫でる。
「ちゃんと寝なきゃだめよ・・・今日は学校休んでゆっくり寝てなさい」
「ううん・・学校行きたい・・・みんなに会いたい」美空は本当に天使みたいだ・・・さすが私の娘!
「じゃ、学校でお昼寝しなさい。バレないようにね」美空はクスッと笑った。
「ママ、先生なのにそんな事言っちゃうんだ・・ははっ」
ホットケーキを作ってテーブルに並べる。
あんまりフカフカになりすぎない方が美味しい。
ベチョッとしすぎてもいけない。
なかなか難しい所。
二人共ホットケーキを食べ終える。
「さて、今日は三人で一緒に行こう!」
「ふぇ?」
「ほぇ?」
いっつも見送って少ししてから私は車で学校に行く。でも今日は三人で行きたい気分。
「大福、留守番よろしくね!帰ってきたらご褒美あげるから」
大福は尻尾をフリフリ。
この子はイタズラをしないいい子だ。
「さ、行こっ!」
三人で学校に向かった。
母親に戻る時。
この時も幸せ。
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