身体を合わせる様にして浴槽に浸かると、真一が里美の乳房を後から鷲掴み
する。
「昼間から、旦那以外の男とセックスする気持ちって、どんなもんなの?」
「何でそんな事聞くの? 彼方だって同罪じゃない?」
里美の乳房をいじりながら、股間にも手を延ばす。
「何たって、人妻と遊ぶのが、一番だからな?」
真一の言葉には実感がこもっている様だ。
「そうなの? なんで?」
「何しろ、人妻は助平で、欲求不満だろう? チョッとオ○○コ突いてやれ
ば、もうヌレヌレ、グチョグチョだ。若い女じゃこうはいかないよ。」
真一は、里美相手にそう言い放った。
「悔しいけど、当たっているわね。悪いのは亭主よ。妻をほったらかして、
自分は好き勝手な事ばかり、妻が浮気するのは亭主の責任よ。」
「なるほどね、妻にも言い分はあるんだ。」
バスルームでの触れ合いが、二人をより親密にさせていた。
その親密さが、効果を表すのが、その先でのベッドプレーだ。
「如何して欲しいの?」
ベッドの上で両足を思いっ切り広げた里美が、じれったそうに身をよじって
いる。
「早くして・・、お願い、早く入れて・・。」
「何を如何して欲しいのか、言なないと判らないよ。」
ベッドの上で、真一はそんな里美を見下ろしている。
「イジワル・・判っているくせに・・お願いだから・・早く・・ここ
に・・。」
「何を入れたいのか・・、言わないと入れて上げないよ。」
「オチンチン・・・、入れて欲しい。」
「何処に?」
「オ○○コに・・。」
「いやらしいお母さんだな~。」
指で、陰唇を広げ、挿入を待つ里美。
母親と主婦の地位を投げ捨てた、一人の淫乱な女がそこに居た。
時がたてば、淫乱なその顔を、再び母親、妻として振る舞えるその厚顔さに
驚かされる。
真一の神髄は、その挿入後に発揮する。
何と言っても、その腰の激しさだ。
すさまじい勢いで、里美の腰を突きまくる。
勢いが少しも衰える事無く、かなり長い時間里美を突き続けるのだ。
どんな女でも、あれをされては堪らないはずだ。
「あぁぁぁ~、いっちゃう~~、いっちゃう~~、いく~~~!」
何度も続け様に里美は逝かされた。
この激しさは、昌男では勝負にはならない。
里美が、真一にのめり込む理由も判らない訳では無い。
だが、それだけが夫婦では有るまい。
その事を里美は完全に喪失した様だ。
真一との、淫靡で濃密な時間を過ごした里美は、やっとその顔を元に戻す時
間となった。
「今度は、何時逢ってくれるの?」
真一は、里美を当分の間、都合のいい女として確保しておくつもりだった。
如何にも気が有るかのよう、里美に思わせた。
「何度でも逢いたいけど、そう言う訳にもいかないのよ。子供の方もいろい
ろ有るし・・。」
彼女は真剣にそう考えていた。
如何すれば、真一とのセックスの時間が作れるか?
それが里美の最重要のものだ。その事を家のものは誰も知らない。
「真ちゃん、送るわね。」
乱れた髪を梳かし、落ちた口紅をひき直すと、家から出て来た時と同じスタ
イルに戻っていた。
もう一度、化粧鏡に姿を写し、身だしなみを確かめると、里美はやおらその
部屋を後にした。
終り
<影法師>
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