ロッカーを調べた。
特に何もないような。
「どうゆう事?」
「消えるはずない・・あり得ない」
校舎の一階に理科室があるもっと調べよう。
ロッカーの隅に何かある。「これ・・なんだろ?」
押してみた。
ボタン?
ガシャン!
ロッカーの下に階段が現れる。
「これは・・・」
「行こう・・羅紗」
階段を降りる。
真っ暗・・なんだここ。
扉がいくつもある。
「羅紗、帰ろう。今日はここまででいい・・」
「うん、リニアナイフだけじゃね・・」
今日はいったん撤退。
警備員のおじさんは何かしている。
謎の地下施設。
今夜もう一度調べよう。
装備をまとめる。
リニアナイフとM1911とHk416を持っていく。
本当に念のため。
昨日より少し早めにロッカーから地下施設入る。
入り組んでいる。
Hk416を構えて移動する。この学校にこんな地下施設があるなんて。
部屋はかなりある・・・少し調べたが特に何もない。「警備員が来る・・」
「どうする?尋問する?」
美空は首を横にふる。
警備員の後をつける。
白い文字でT120と書いてある部屋に入った。
地下施設には監視カメラも何もない。
近づいて中を覗く。
何か棚から持ち出している部屋から出ようとしたので物陰に隠れた。
地下施設から出たな。
においは校舎の方に。
部屋を調べる。
パソコンが一台と道具がいくつか。
「この棚か・・」
棚を調べる。
四角い何かがある。
黒い箱だ。
なんだこれ・・・
美空はパソコンを調べている。
「はは、そっか・・・」
「ん?何かあった?」
「その箱貰っていこ」
美空はUSBメモリを取り出してパソコンに繋ぐ。
60GBで圧縮機能付き。 この箱はなんだ?
この地下施設はうちのセーフルームと同じ基地をそのまま使ったような感じ?
USBを引き抜いてパソコンを壊した。
「な、何?」
「奪うの・・その箱もね。この部屋は壊しといて」
「そこまでやるか・・」
「僕は銀兎、悪魔」
「はいはい・・」
Hk416であらかた破壊するサイレンサーがついてるのでそれほど音はない。
パパパパッ。
パソコンも黒い箱も全て壊した。
「行こう・・・」
他人の物を壊すのは楽しい・・いや、なんでもないです。
地下施設から出る。
警備員は別の部屋・・・職員室あたりかな。
「警備員に言っときたい事がある」
僕は理解して美空と職員室に向かう。
警備員のおじさんが何かしていた。
「わっ!誰だ?」
「悪魔、幽霊じゃないよ」
「な、な、な、なんだよ」
「あなたは校長先生に許可を貰って地下室で研究を続けた・・でもそれは無駄よ・・あなたはイタズラに使う事しか思いつかなかった、それなら私達が有効に使わせてもらう」
「う、う・・くそっ!」
Hk416を構えているので抵抗はできないはず。
「あなたのやった事、校長先生は知ってる。もうあなたは辞めるしなかい」
たぶん心を読んでるな。
「あなたはお母さんの元に帰りなさい。それが一番よ・・お母さんを大事にね」警備員は倒れこんだ。
僕と美空は学校から出た。あの警備員には母親がいる・・趣味の研究ばかりで母親との関係は悪い。
この黒い箱に取りつかれていたのだろう。
だから全部壊した。
そんなに魅力的な物らしい・・・
セーフルームに戻る。
二人でスーツを脱いで着替える。
「美空・・これは何なの?」美空はパソコンにUSBを差し込みデータを移している「幻覚装置・・一定の周波数と薬物の臭いを使って相手に幻覚を見せる。あの人は完成させたつもりだろうけど欠陥だらけ、全然ダメ・・勿体無いから私が貰うの・・・」
「美空って・・・」
「私は有効に使うだけ。大量破壊兵器にはしない」
「そうだよね・・・」
「私の事嫌いになった?」
「全然!大好きだよっ」
美空に抱きついた。
「幽霊の正体分かってよかったね、美月」
「うん・・・ホッとした」
「私は可愛いと思ったけどね・・怖がりの美月は」
「う、うん・・可愛いかな?」
「うん、可愛い・・」
次の日に警備員のおじさんは辞職をして辞めた。
これで学校の幽霊も消えた・・良かった・・・。
でも噂は消えなかった。
まだ幽霊を見た人がいるって・・・黒い髪の長い女。
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