増田は一体何をしたいのか・・・一行に追手も偵察も来ない。
本当に狙われてないみたいだ。
ベルセルクは家事全般完璧にこなす。
「おーいベル君!洗濯物お願い!」
綾が洗濯物のかごを手渡すベルセルクは呼びにくいのでベル君と呼ぶ事になった・・・僕はベルと呼ぶ。
「お任せあれ」
「頼むよー!」
綾がベルの肩をパンパン叩いた。
「ベル君が来てくれて助かったわーこれでテストの採点に集中できる!」
「ははは・・・」
ベルは料理もできる。
特にデザート類。
「パンナコッタとチョコレートパフェお待ち!」
「おおー!!」
「・・・っ」
「ベル、ありがと!」
綾は歓声をあげる。
僕はお礼を言う。
美空はヨダレを我慢できずにたらす。
訓練もやってみたがなかなか強い。
やっぱり戦力になるな。
「主は強いな、華奢なのになかなかの力だ」
「・・美月でいいよ」
「・・・美月、すまんな。まるで人間みたいに扱って貰って・・・」
「ベルは人間!」
「あぁ・・そうだな」
ベルは嬉しそうだ。
増田はどんな扱いをしていたんだ。
射撃もなかなか。
分隊支援火器が好きなようだ、リロードも手慣れている。
「ベル、ランスって知ってる?」
「あぁ、ドSのベジタリアン女か・・ランスがどうした?」
「ランスはどんな能力を持ってるの?」
「知らないな・・俺はあいつが大嫌いだ」
「そっか・・僕も犯されたし・・」
ベルが険しい顔をした。
「どうゆう事だ?」
「仕事で狙撃する時にランスに襲われてね・・・その男二人に精子かけられたりランスに殴られたり・・骨折れたり散々・・・」
「俺が殺す。安心しろ美月・・・」
「う、うん・・」
怒ってる・・凄く。
「その時観察って言われた」「観察?・・」
「銀狼計画は終わってなくて狙われているんだと思ったんだけど・・・・」
「はっきり言えば銀狼計画は白書になったが終わってない・・・増田が自ら命をたつ事で終わる」
腹切りみたいな?
時代劇みたいだな・・
「名前は知らないが上の連中はそうやって責任をとらせる。増田はいつまでも責任を取らずに国会議員を続けている・・資金洗浄の金を奪って取引相手を殺しているから金はかなりある」まさに悪人だな・・・
政府の閲覧でネタで上がったとしたとしてもニュースにはならない。
「まぁ暗い話はよそう・・今日はベットがくるんだったな、着いたら運ぼう」
「うんっ!」
ベルは・・・なんかお父さんみたいだ。
カッコいいし・・。
「そういえば美月と美空の能力は?」
「えーと、読心術とテレパシーと嗅覚がいいぐらい」ベルは少し黙った。
「聞いたことないな・・・」「僕と美空は綾の子供なの・・ルカって人がお父さん・・もう死んだけどね」
「それも初耳だな、銀狼と人間の子供・・・とにかくあまり口に出さない方がいい。増田が気付くとやっかいだ・・・あいつの狙いは上の連中の一部に入る事だ・・銀狼計画また提案してそれが認証されれば昇進できる・・詳しくは知らないがな・・・」
「ふーん・・・」
ベルの部屋は地下にした。空き部屋はたくさんある。僕は届いたベットに転がる・・・ふかふか。
「うにゅーん・・ふかふか・・・きもちよい」
風呂も入ったし後は寝るだけ・・・
電気を布団を被る。
「ふかふか・・・ふかふか・・きもち・・いい・・」夢だ。
美空がいる。
抱き締めよう。
あれ・・・?
美空じゃない・・。
美空はどこ?
「美空?美空?どこ?」
「ここにいるよ」
「見えないよ・・・」
「そばに・・いる」
見えない・・どこ?
凄く不安になる。
またどこかへ行っしまうの?行かないで・・・行かないで・・・。
「行かないで!」
「わっ!美月?」
「あれ、美空・・・」
「さっきから私の名前呼んでた・・・」
美空が布団の中にいる。
久しぶりに一緒。
美空を抱き締める。
「怖かった・・・」
「私は逃げない。一緒に墜ちてくれるって・・言ったから・・・」
「このまま一緒にいて・・・・お願い」
「うん・・一緒にいるだけでいいの?」
「えっ?」
「私・・美月の気持ちよさそうな顔見たいな・・」
「美空・・・」
「ね・・嘘つかない・・気持ちよくなろ・・・」
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