ベットが軋む。
喘ぎ声が病室に広がる。
綾に犯される・・・。
「ああっ!あゃ・・綾・・もうやめて・・・」
「んんっ!出してっ!!」
「あんっ!!!」
びゅっびゅっ・・。
怪我はもうすぐ治る。
歩けるし体も動かせる。
でもだいぶしてなかったせいか綾がおかしくなった。「まだ・・しよ」
「やぁっ・・もぉ・・いやぁ・・・んっ!!」
また動かされる。
綾はもう我慢出来ないらしい。
何度も騎乗位で犯される。「んっ・・はげしぃ・・んんっ! 綾・・もぅ・・だめ・・はぁ・・あっ!」
何時間たったのかようやく解放される。
「美月・・・ごめん」
「うん・・・いいよ」
綾が病室から出ていった。僕はタオルで体を拭いて新しいパジャマを着る。
「はぁ・・気持ちいいけどさ・・・なんだかな」
アザも消えたしもう外出しようかな。
「美月、ちょっと話がある」「ん?何?」
美空はベットに座る。
「あのランスとか言う女、常人じゃない」
「ああ・・・」
少しブルッとする。
普通ならPTSDになりそうだが僕は大丈夫だ。
少し怖いけど。
「大丈夫?話しても」
「うん、オッケー」
美空はいくつか資料を取り出す。
「あの二人の兵士はアメリカの陸軍の兵士だった。どちらも軍曹」
兵士の情報の書類。
「どうやってこれを?」
「仲間とお友達に協力してもらった」
「ほぇ・・・」
どちらも実戦経験あり。
「じゃあランスもアメリカ軍って事?」
「いや・・あれは違うと思う。あの匂いは普通じゃない・・獣・・荒馬のような・・」
「ふぅーん・・・」
槍を持っていた。
今の時代に槍って・・
「僕はロシア人かと思ったけどな・・」
「うん・・私もそう思った」もう一つの資料を眺める。血液検査・・・・。
どれも異常はない。
「結局分かんないかぁー」
「観察って行ってたんでしょ?何の観察かな・・」
僕達は普通じゃない。
だから目をつけられたのかもしれない。
「銀狼計画ってやつが再開されたとしたら僕達狙われてるのかも」
「そうかも・・でも狙うなすでに誘拐でもされてる気がする・・・」
話が難しくなる。
今は情報が少なすぎる。
余計な詮索はよそう。
「美空、散歩行こう」
「散歩?」
「うん・・歩きたいな」
「いいけど・・香水つけてから出かけ方がいい」
「へ?」
美空は病室から出ていった「香水・・?」
体の匂いは精液と汗の匂い・・・たしかに香水がいるな・・・。
「てか、シャワー浴びよ」
香水よりシャワーの方がいいじゃん。
夕方になり日がくれる。
夕日が綺麗。
お寺に行ってみよう。
利奈に会いたい。
階段をあがってお寺に着く利奈と女の子がもう一人。「あ、美月くん!美空ちゃん!」
手をふった。
美空が帰ってきた事はみんな知っている。
「怪我の調子どう?」
「うん、もう大丈夫」
怪我はこけて骨折した事にしてある。
華奢だから別に不思議には思われなかった。
もう一人の女の子・・・。赤っぽい栗色の長い髪。
少し大人っぽいけど僕より年下だ。
「桂詞葉です、はじめまして」
ぺこりと頭を下げた。
スタイルがいいし美少女だ・・・本当に綺麗な子ばっかり。
【ばか・・・】
美空がテレパシーで愚痴を言った。
むっくりふくれて不機嫌そう。
しばらく喋った。
なかなか大人しい。
僕は心は無闇やたらに読まない。
そう決めた。
だから会話でその人を知りたい。
「あの・・写真撮っていいですか?」
詞葉はカメラを持っているかなりゴツい一眼レフ。
Canonの古いデジカメ。 三脚を立てている。
「詞葉ちゃんは写真すきなの?」
「あ、はい!将来は記者とか写真家になりたいです!」
詞葉は13才。
もうちょっとくだけててもいい気がするが。
四人で並んで写真を撮る。パシャッ。
綺麗に撮れた。
みんないい顔。
もう大分日が落ちてきた。「私、そろそろお家にいきます!また遊んでくださいね」
「あ、うん!」
「詞葉ちゃんまたね!」
詞葉は手を振ってすたすた歩いていった。
お寺に預けられているのですぐ近くに家がある。
「利奈はどうする?まだ掃除してくの?」
「うーん。今日はお父さんいないし・・まだ帰らないかなぁ・・」
利奈は竹箒で遊ぶ。
「うちに来て遊ぶ?」
「え?いいの?」
「うん、いいよ!」
「じゃあ箒返してくるね!」お寺の方へスタスタ歩いて行った。
ハッとする。
美空がまた嫉妬するんじゃ・・・
「嫉妬なんかしてない!・・・勘違いしないでよ・・・私は・・・」
「僕は美空が大好きだよ」
「・・・・う・・うん」
家に戻ると綾が夕飯を作っている。
「おお、利奈ちゃん!いらっしゃいにゃん」
「にゃんって・・!先生カワイー!」
何だこの会話。
利奈に母親はいない。
だから帰っても一人ぼっちだ。
将パパは剣術を教えているのでなかなか多忙。
夕飯は久しぶりににぎやかだった。
利奈は美空に抱きついた。「美空ちゃん・・帰ってきてくれて・・とってもとっても嬉しいよ」
「う、うん・・・」
利奈は美空が大好きだ。
その気持ちに嘘はない。
「おお、きゃわいい女の子が抱き合ってるとムラムラしちゃう!」
「ちょっ!!」
「ははっ、美月くんじょーだん」
綾の発言に時々ひやっとする。
久しぶりに賑やかな夕食。利奈が帰った後病室に戻るテレビをつけて参考書を見る。
「美月・・・」
「ん?なぁに?」
美空は・・・・。
「美月としたい・・・」
「え?・・・」
「美月・・・」
「え?え?美空?」
美空の心は読めない。
まだ能力が安定しない。
「美月・・しよ・・」
「わわわっ!」
美空は僕に抱きついた。
「美月・・・不安になるから・・・お願い・・」
「み、美空・・・いいよ・・痛くないようにするから・・・」
美空は不思議そうな顔をした。
「何、言ってんの痛くてもいい。激しくして!」
「えっ?美空、初めてはとっても痛いんだぞ?」
「は?何度もしてるじゃん」「え?美空は処女じゃ・・」「ばぁーか。訓練だよ」
「あ・・訓練・・・」
美空はクスッと笑った。
「美月のえっち!」
こいつ!・・・僕の心読んでたな!?
「くそっ!激しくしてやる!覚悟しろよな!」
「・・・でも半分本心だからね・・」
「えっ?」
美空は笑って病室から出ていった。
本心・・セックスしたいって事?
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