カーテンから朝日がこぼれる。
僕は目をこすって大きく伸びる。
「うーん、まだ眠い・・・」もう一度布団に潜り込む。トントンとドアをノックされる。
「Hello・・美月・・」
「何で僕の名前を日本語で呼ぶんだよ・・・」
「寝ぼけてんの?日本語で会話するようにおじさんに言われたでしょ?」
そうだった。
しばらく日本語で会話するようにと・・・なんでかな?
僕達は大体の国の言葉は喋れる。
しかし何で今さら。
美空は布団をはがそうとする。
「おーい、起きなよ!」
僕はさらに布団に潜る。
「んー・・・やだよ」
美空がさらに引っ張る。
僕は布団の中から美空の手首を掴んで中に引っ張り混む。
「きゃっ!ちょっと・・」
美空は上だけパジャマで下はパンツだけだった。
さらさらの長い銀髪。
艶々の白い肌。
僕は美空を抱き締めて布団にくるまる。
「・・・!んっ、ちょっと・・・・」
布団の中は真っ暗で吐息しか分からない。
「美月・・・朝なのに・・だめっ・・」
「うーん・・・いいじゃん」美空のお尻を触る。
「ふっ!んんっ!」
体がビクンと震えた。
「美月・・・?しちゃうの?双子の兄妹だよ・・・イケナイよ・・・」
「嫌?僕は犯したいな・・・美空をメチャメチャにしたい」
美空は僕のパジャマをギュッと掴んだ。
「んっ・・・・美月なら・・・・・いい・・よ・・」それからしばらく布団がモゾモゾ、モコモコ動いた。一つの生き物みたいに一定のリズムで。
ベットもギシギシ軋む。
吐息も荒くなる。
さすがに聞こえちゃいそう・・・・笑い声が。
「あははっ!やめっ、やめてぇ!!くすぐったい!!んっ・・・やっ!美月!!」
布団を払いのけてあくびをした。
「ふぁー・・・美空いじめるの楽しいなぁ」
美空はパジャマもはだけて苦しそうに呼吸している。「はあはあはぁっ・・っ・・はぁっ・・もう・・なんで?・・・分かって・・・っ・・くれないの?」
僕は軽くストレッチをするカーテンを引くと広い庭。いつもどうりの景色。
またベッドに戻り布団にくるまり美空をいじめた。
リビングに行くと朝食が出来ていた。
美空は少し遅れて下りてきた。
黒いリボンでいつものツインテールになっている。
「おじさん、今日は何するの?」
おじさんはハムステーキを一口食べて考えている。
「狙撃訓練かな・・・二人とも基本的な勉強は大学レベルまで済ませたし、やりたい勉強があったら個別で教えてやろう」
僕達は幼い頃から異常に物覚えが良く天才と言われた、僕達にとっては普通なんだけどね。
美空はだるそうにトーストにハチミツを塗った。
美空の目を見ても何考えてるかよくわからない・・・僕は相手の感情が読み取れる。
その人が何をしようとするのかもイメージで入ってくる。
けれど美空だけは分からない。 朝食を食べてから裏山の見える丘に着く。
裏山に備えつけてある標的がいくつかある。
「私、先にやるっ」
美空がバレットM82を両手で持とうとする。
でも持てるわけない。
「美空、無理すんな」
僕が手伝ってあげる。
美空の顔が赤くなる。
「あ、ありがと・・美月・・」
ここ何年か美空の態度が変だ・・・
僕達は丁度良さそうな狙撃場所にバレットを置いて準備する。
おじさんは軽々と持ち上げるが・・・やっぱり筋肉不足だよね。
美空は今日もミニスカート・・・・ほふくで構えたらパンツが見える。
まぁ妹のパンツだし。
別にいやらしい気持ちには・・・少しなるかも。
おじさんがスポッターをしている。
僕はマックと一緒に様子をみる。
バゴッ・・・・バゴッ。 50口径の凄まじい発射音。マックの耳をふさいであげる。
「美空、調子いいな!上手くなったぞ」
「へへっ!当たり前だよ」
美空は照れるように笑った。
僕を指差して挑発するようにニヤニヤする。
「美月に負けないもんっ!」僕は美空とすれ違いざまに耳元で呟いた。
「朝とパンツ違うね、今度は黒でセクシーだよ」
「んっ・・・・!!!」
美空はマックに抱き付いて顔を隠した。
僕はM82のマガジンを交換してボルトを引いてチェンバーに50calを送り込む。ジャコン。
チェンバーが密閉される。おじさんはスポッター用のスコープを使い指摘をしてくれる。
「おじさん、今日は一人だけで狙撃してみたい・・いいかな?」
おじさんは微笑んで親指を立てた。
距離は800メートル。
両目を開く。
状況を判断する。
風速、風向き、湿度、気温、地球の時点。
頭で全て考える。
呼吸を整えて指をゆっくりそえる。
「ふぅー・・・っ・・」
バゴン!
おじさんは様子だけを見ている。
続けて発射する。
マガジンが空になった。
「凄いな・・・本当に凄い・・・全弾命中、胸のど真ん中」
おじさんが褒めてくれた。「ふぅっ・・・良かった・・・当たった」
それから別の銃でも狙撃する。
レミントンM700を使って300メートル先。
バンッ・・ジャコッ、バシャ・・・バンッ!
夕方になり車に荷物を乗せる。
美空が泣き出した。
「くやしい・・・美月に・・負けた・・ぐすっ」
僕は美空を抱き締める。
「美空も良くやったんだから泣くな。また今度勝てばいいよ」
「美月・・・ぐすっ」
パシャッ。 おじさんが急にカメラを撮る。
「絵になるな・・・美少年と美少女が夕陽に照らされてロマンチックだ」
僕と美空は同時に叫んだ。「すぐに消してっ!!」
双子ではよくある事。
夕食を食べてから部屋に戻って量子力学の本を開く。最近興味があるのはこの分野。
「美月?入っていい?」
ドアの向こうから聞かれる。ノックしないって事は両手に何か持っている。
僕はドアを開けてあげる。両手にチョコレートケーキを持ってた。
「一緒に食べよ!」
「うん、ちょうど糖分欲しくなってたとこ」
ベットに座って並んで食べる。
テレビをつけると映画がやっていた。
アクション系?恋愛物? ケーキを食べながら眺める「美月ってさ・・本当に好きな人いないの?」
「いないよ。んーほろ苦いのもいいなぁ」
僕はマッタリ味わう。
「ん・・・そっか・・」
美空は嬉しそうにしている「じゃ、じゃあさ。私の事どう思ってるの?」
「ふぇ?どうって・・」
僕は美空に顔を近づける。「決まってるじゃん・・」
「み、美月っ・・・!」
美空は目を閉じる。 僕は美空の口の周りに付いてるチョコレートソースを舐める。
「・・・んっ!」
「甘い・・・美味しかった」美空は僕に抱き付いてきた「美月っ!もう一回・・・・して?」
「えーっ・・やだよ」
美空の顔をは赤い。
「んっ・・いじわる!」
映画はもう終わる。
「この人達ってさ。絶対幸せになれないよ」
美空は不思議そうに首を傾げる。
「どうして?悪い奴等を殺したし、キスして幸せそうだよ?」
「殺しをたくさんして幸せになれるなんて思えない。どんな理由にせよ・・・」美空はベットに寝転んだ。「難しく考えすぎ・・・恋って衝動的な物だよ」
「美空は恋してるの?」
美空はまた顔を赤くした。「うん・・・たぶん叶わないと思うけど・・」
僕は布団をはおって美空に覆い被さる。
「えっ・・・!」
「そんな顔すんな・・見たくない・・・」
布団の中で抱き締めてあげる。
「んっ・・分かった・・もうしないよ」
ゆっくりと美しい銀色の髪を撫でる。
「私・・もっと積極的になる・・だから受け止めて」暗くて見えない。
美空の綺麗な顔も。
そっとズボンの上からチンコをさする。
「えっ?美空?・・・」
「美月・・・一緒に寝よ・・お願い」
※元投稿はこちら >>