チェイタックM200の有効射程は風向き、湿度、気温などによって変わるが2キロ弱。
狙撃場所は現地に行って決める。
この狙撃のトレーニングルームはかなりの距離がある3キロ弱で風向きや湿度も変えられる。
私はパソコンに情報を入れて状況を設定する。
クロスはPDAで計算している。
「標的までの距離は?」
「だいたい1.8キロくらいだな・・・俺的にはもっと遠くてもOKだと思うぜ」
「ふーん。まぁ肩慣らしに0.8キロで撃たせて」
ホログラフィックで標的が映る。
私はスコープを覗いて目標を狙う。
「風向きは南東。湿度はムレムレだな。いつでもどうぞ」
無視してトリガーに触れる・・・ゆっくりと鼓動を抑える。
バシュン。
「命中。胸部、ど真ん中」
ボルトを引いて次の弾を送り込む。
「はぁーっ・・はぁーっ・・・」
呼吸を整える。
バシュン。
「命中。頭部、額のやや左」肩慣らしに何発か撃って2キロに挑戦する。
「風向きは・・・北北東。湿度はカラカラだ。もう少し待て」
私はじっと待つ。
「風向き北北西、風も弱い。いいぞ」
バシュン。
「命中。左肩。腕が吹っ飛んだな」
しばらく訓練する。
だいぶ当たるようになってきた。
「よしっ、紅羽。上出来だ、当日もこの調子でな」
「ふぅっ・・疲れた」
私は自販機でジュースを買ってベンチに座る。
「お前は一体どんな訓練受けたんだ?その歳で・・」クロスはコーラをがぶ飲みしてゲップをした。
「内緒。誰にも言わないから」
私はシャワールームに行って服を脱ぐ。
シャワーを浴びる。
シャワールームは完全個室になっている。 私の事、ルカが知ったらどうなるかな・・・怖いな。殺しの仕事は珍しくない。けどいい仕事じゃないんだもん。
ガチャ、ドアが開く。
私は身構える。
「・・・誰?」
毎週私を犯しにくるチーフだ。
「お疲れさん」
私はバスタオルを体に巻いて髪を乾かす。
「何か用事ですか?」
チーフはニヤッと笑った。「お前を抱きに来た」
「施設内ですよ。いい加減に・・・」
後ろから胸を揉まれる。
私は何でこいつに抵抗しないんだろう・・・
「んっ・・ダメです」
「いいからヤらせろ。お前も過去をばらされたくないだろ?」
「くっ・・・」
チーフはズボンを下ろして私の体を舐める。
クチュクチュ。
指を入れてかき回し、乳首に吸い付く。
「あっ・・・はぁっん」
個室だから誰も来ない。
誰にも聞こえない。
「もう入れるぞ」
「ま、待って・・避妊薬を飲んでません。今日はだめです」
チーフは先っぽだけ挿入した。
「あんっ、辞めて・・ください」
「辞めて欲しいのか?もう入ったぞ」
「あっ・・だめっ」
少しずつ奥に入ってくる。「妊娠したら私の物になれ、幸せにしてやる」
「やあっ、抜いてください」無視して腰を掴んで乱暴に動き始める。
「ん、ああんっ」
「どうだ?気持ちいいか?」「あっ、ああんっ!はぁっ」凄い奥まで・・・まさかこいつ本気で妊娠させるつもり?
「イクぞ、全部受けとれよ」「やぁっ、あああん!」
もの凄い量を出された。
凄く熱い・・・・
今度はバックで突かれる。チーフの太った腹があたる「あっ、やあっ!奥はだめっ・・・だめぇ・・」
「おおっ!イキそうだ」
「やあっ・・だめぇ・・んんっ!」
腰を引き付けられ限界まで密着して射精された。
「あっ、はあっ・・ああっ」「男の子を孕んでくれよ」
チーフはズボンを上げて出ていった。
また体洗わなきゃ・・・
私は携帯でルカに3、4日帰らないとメールした。
ルカはすぐに返事をしてくれた。
早く帰って会いたいな。
私はカバンから避妊薬を取り出して飲む。
このまま北海道に向かう事になった。
荷物を積んで本部を後にする。
クロスが運転してくれた。「大丈夫か?」
私は助手席で資料を読む。「ん?何が?」
「精子の匂いがするぞ。誰かに犯されたか?」
「ん・・・気のせいだよ」
私は資料で顔を隠す。
「ウチで女はお前だけだ。しかもその外見じゃあな・・・俺は興味ないが他の男はほっとかないだろ」
「何でもないってば・・・運転に集中しろ」
「・・・言ってみろ、仲間だろ」
私は資料の上からクロスを見る。
目線はまっすぐだ。
本当に心配している目だ。「チーフに・・脅されてる。毎週犯されてる、マンションにやってくるの・・・妊娠しろとか言われて」
クロスは舌打ちした。
「あいつか・・検討はつく、前にも女に手を出したな・・俺が何とかしてやる」私はクロスを見つめる。
「何とかするって・・・どうするの?」
「なぁーに・・・俺があいつを妊娠させてやるよ!!!」「ぶっ、何それ!あっはははっ!!!」
クロスの冗談には助けられる。
でも目はマジだ。
「ありがと・・冗談でしょ?」
「そのうち、あいつは辞める事になるさ。安心しな」クロスは少し微笑んだ。
「ははっ・・・ごめんね」
「いいさ。何か食い物買おうぜ、腹へった」
「うん・・・」
私はルカにメールをする。会いたいな・・君に。
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