バスタブでしばらく唇を貪った。
「君を汚しちゃった・・・ごめんね」
ルカは黙ってまたキスをする。
「んっ、んんっ」
舌が絡まり唾液が混ざる。唇を離すと唾液が糸を引く・・・もっと欲しい。
「はぁっ、んっ」
凄く心地いい・・・気持ちいい・・・愛しい。
「んっ、はっ・・・ベットに行こう・・」
適当に体を拭いて裸のままベットに潜る。
髪が濡れていても構わない、君が欲しくてたまらない・・・今はそれしか考えられない。
「んっ・・・んんっ」
布団にくるまり唇を求める・・・こんなの初めて。
私は強く抱き締めた。
ルカも返してくれる。
暖かい・・・キモチイイ・・・ナニモカンガエラレナイ・・・キミガホシイ。
気付くと朝だった。
眠ってしまったみたいだ。「ルカ?ルカ・・どこ?」
キッチンからいい匂いがする。
「ルカ・・・おはよう」
ルカは顔を真っ赤にしてうつむいた。
「・・・ルカ?」
私は裸だったのを忘れていた。
「あ、ごめん・・・」
私は近くにあったコートをはおる。
まだ恥ずかしいみたい。
ルカの背中に抱きつく。
「昨日、セックスしたっけ?忘れちゃった・・・」
ルカは激しく首を横に振る・・・あのまま寝ちゃったのか。
朝食は簡単な野菜スープだった。
暖かくて美味しい。
私はルカの隣に座る。
「昨日は気持ちよかったね」ルカはまた顔を赤くしてうつむいた。
可愛いな・・愛しいよ。
「君を汚したくないけど・・・続きしたいよ」
ルカを押し倒す。
「ごめん、犯させて・・・」ルカの唇を奪ってバスローブを脱がす。
「んっ・・・」
ルカの切ない声が聞こえる・・・欲しい。
携帯が鳴る。
無視して続ける。
ルカに胸を揉ませる。
「んっ、もっと触って・・揉んで・・・」
慣れない手つきで揉みほぐしてくれる。
まだ携帯がなる。
五月蝿いな・・・いいとこなのに。
「待ってて・・・すぐに気持ちよくしてあげる」
ルカは倒れたまま頷いた。本部からだ。
「はい、紅羽・・・」
「仕事だ。本部に集合しろ」私はすぐに電話を切った。「ルカ・・・ごめん、仕事・・・
ルカは待ちきれない様子だけれどすぐにバスローブの乱れを正してメモに何か書いた。
私は着替えて装備をまとめる。
ルカは私にメモを手渡した。
【知り合ってたったの2日だけれど貴女を好きになってしまいました。ちゃんと言葉で伝えたいけど・・・好きです】
ルカの目に嘘はない。
真っ直ぐ綺麗な目で私を見つめている。
「うん、私も好きになっちゃった」
ルカを抱き締めてキスをした。
私は屈んでバスローブの間からをルカのチンコ擦る。「・・・すぐにイカせてあげるから」
私は先っぽを舐めてからくわえる。
ルカのお尻をおさえて乱暴に刺激する。
「はっ、んんっ!」
すぐに射精してしまった。私は何の躊躇いもなく精子を飲み干す。
ルカは床に倒れる。
苦しそうに喘いでいる。
私はルカの上に股がる。
キスをしてルカの顔を見つめる。
「そんなんじゃダメだよ。帰ってきたらもっと凄い事するんだから・・・待っててね」
ルカをマンションに残して本部に向かう。
私は運転できるが車は持っていない。
タクシーで近くまで行って後は歩き。
本部は大きな屋敷の地下にある。
私はIDを見せて地下に入る会議室に入る。
「よぉ、紅羽!」
こいつはクロス。
白人だが何処の国の出身かは知らない。歳は30くらい。
何回か同じ仕事をしたので仲がいい。
同性愛者なので私にはさらさら興味無い。
海兵隊で狙撃のスポッターをしていた。
「またお前と組めるなんてな!今日はついてる」
そう言ってコイントスをする。
どうやら今回は二人でやるようだ。
「あんたまた夜遊びしたんじゃないの?」
クロスは陽気に笑う。
「お前の目には敵わんな。そう言うお前めなんか嬉しそうだが、いい男でもいたか?」
「まぁね・・・」
ブリーフィングが始まる。ドイツ語で説明される。
目標は国会議員の男。
何をしていたかは聞かされない。
今回は誰かの依頼だ。
私怨とか金がらみだろう。北海道まで行くから3、4日はかかるかな。
質問をする。
「武器と装備は現地調達?」「官給品だ。」
現地調達だと調整が面倒だし嬉しい。
ブリーフィングが終わり本部のトレーニング施設に向かう。
クロスもついてきた。
「北海道にいい男いるかな?日本人は小柄だから物足りないんだが」
よく歩きながらコイントスができるな・・・
「どうかな・・北海道の男はしらないよ。月の輪熊でも抱いてみれば?」
「俺はそこまで変態じゃねえよ・・・」
トレーニングルームは中々広い。
今日はがらんとしている。私は武器庫からチェイタクックM200狙撃銃とM4カービンを借りる。 ブリーフィングからだとかなり長距離になりそうだ。武器庫のおばちゃんはいつも暇そうに雑誌を読んでいた。
クロスもスポッター用の装備を借りておばちゃんに冗談を言ったが軽く流される。
狙撃用トレーニングルームは一つしかない。
今日は空いていて良かった。
毎日訓練している分けじゃないから鈍っているかもしれない。
軽くストレッチをして体を解す。
心の迷いを無くす。
「やってやろうぜ!!」
クロスと拳を合わせた。
鈍ってないといいけどな。
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