私は彼を理解し、彼を愛した。
彼も私を理解し、私を愛した。
そしてより強く求め合った・・・体も心も全て欲しくなった。
私は夢を叶えたかった。
だから避妊をやめた。
彼との子供が欲しくて。
彼も私の気持ちを理解してくれた。
しばらくして妊娠した。
間違いなく彼と私の子供。何度も男に抱かれたけどこんなに妊娠を願ったのは初めて。
少し前までは汚い男の子供を孕むんじゃないかと不安にもなったけど。
とてもとても嬉しくて幸せだった。
小さな教会で結婚式をあげた。
私と彼と師匠と少ない仲間で。
仕事は長期休暇を貰ってゆっくり休養した。
そして新婚旅行に行く。
広い広い草原で夜空を見上げる。
キラキラ光って綺麗。
「そうだ、ルカっ!名前決まらないよっ!!」
【えーっと。僕も悩んでる・・・どうしよ】
もう頭に浮かぶ文字には慣れた。
私は大きくなったお腹を擦る。
何で悩んでるかって言うと双子だから。
しかも男の子と女の子。
嬉しい限りだが・・・いざとなると悩む。
【日本語は?日本語好きでしょ?】
「うーむぅ・・・」
私は空を眺めて考える。
綺麗な月が私と彼を照らす・・・・
「美空・・美月・・いいっ!素敵だ!」
【ミソラとミツキ?どっちも女の子みたいだね】
私はルカにギュッと寄り添う。
「いいよね?これがいい」
ルカも頷く。
【凄く素敵だと思うよ】
ルカを見つめる。
この人のような優しくて綺麗な目で可愛い子になるといいなぁ・・・と思った。ルカは優しくてキスをしてくれた。
【なるよ。僕と君の子供だもん】
ルカは言葉に出さず思った事も分かってくれる。
「うんっ!」
シートの上に二人で寝転がる。
綺麗な綺麗な星空で。
手を伸ばせば掴めそうで。でも掴める訳無くて。
焦れったくて、でもそれが楽しくて・・・
ルカと手を絡める。
ギュッと握る。
ギュッとギュッと握る。
「ルカ?」
【なぁに?】
「あなたを愛してる・・・」【僕も愛してる・・】
キラキラ光る・・
お空とお月様・・・
黒猫は幸せになりました。次に幸せになるのは・・・この子たち。
end・・・・
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