ルカを探してまわった。
けれど見つからない。
メールの返事も無い。
こんなに胸が苦しいのは初めて・・・感じた事の無い痛みが私を苦しめる。
ルカはカバンを置いたまま出ていった。
私はそれに触れなかった。毎晩ライオンのぬいぐるみを抱いてベッドに入る。
ここ何日もまともに寝ていない。
私はバスで近くの海に行ってみた。
この季節に海に来る人などいない。
「・・・寒い」
バスを降りてから呟く。
周りにはたいした建物はない。
ルカがこんな所にいるはずない・・・
長い海辺を歩く。
「ふぅ・・・寒いな・・」
コートをはおっていたが下はミニスカートだ。
寒くて当たり前。
けど私はミニスカートが好き。
女の子になれるから。
黒い髪が冷たい風で揺れる・・・
港があった。
なんとなく寄ってみる。
漁船がたくさんあるけど誰もいないみたい。
はいているブーツの歩く音と静かな波の音しか聞こえない。
「・・・・ルカ?」
銀髪の少年がしゃがんで黒い野良猫の頭を撫でていた・・私は早足で近づく。
「ルカッ!」
こちらを見るとすぐに逃げようとした。
走って追いかける。
手首を掴んで捕まえる。
「っ!・・・」
暴れたが後ろから抱き締めると大人しくなった。
「ルカ・・捜したよ」
寒そうに震えている。
ルカの足元に猫がすり寄ってくる。
「帰ろ・・・寒いよ」
ルカは静かに頷いた。
もう陽は落ちて暗い。
ルカの手をギュッと握って歩く。
私は何歩か歩いてから後ろを振り向く。
ルカがいなくなるんじゃないかと心配になる。
「どこにも行かないでね・・・絶対に離さないから」ルカは返事をするようにギュッと握り返してくれた。バス停に着いて時刻表を見る・・・・もう今日はバスは来ない。
とりあえずベンチに座る。「タクシー呼ぼうかな・・」ルカは隣で大人しく座っている。
私は携帯でタクシーを呼ぼうとしたがルカが手で抑えて邪魔する。
「ルカ?帰りたくないの?」ルカは頷いた。
「・・・・なんで?私と一緒に居たくない?」
ルカは首を横に振ってからゆっくりキスをしてきた。「んっ・・・はぁっ」
私はルカと手を合わせた。多分凄く否定したかったんだと思う。
ルカの目はいつもの綺麗な瞳だ。
あの時のような・・・私を怨むような目じゃない。
やっと唇を離す。
「んっ、ちゅっ・・はぁっ・・・じゃあどうするの?寒いし風邪引いちゃうよ」ルカは私の手を引いて立ち上がる。
「・・・ルカ?」
ルカは微笑んでから歩きだす。
私は黙って手を引かれる。しばらくして安っぽい旅館についた。
「ここに泊まりたいの?」
ルカは頷いた。
私は首を傾げた・・・・・冷たい風が吹いてブルッと震えてしまった。
「わ、分かったよ。入ろう」旅館はこじんまりとしている。
すぐに女将さんが来て部屋を案内される。
和屋でまあまあ綺麗だ。
夕食はお風呂に入ってからに持ってきてもらう事にした。
「お風呂行こう。温泉だってさ!」
部屋にある浴衣を着てお風呂に向かう・・・混浴がある。
ルカの手を引っ張り混浴に入ろうとする。
ルカはためらっている。
「ルカ、私の気持ちも分かって・・・」
ルカは私の顔を見つめてから頷いた。
お風呂場には誰もいない。私は浴衣を脱ぐ。
ルカも浴衣を脱いで一緒にお湯につかる。
暖かくて気持ちいい。
ルカにすり寄る。
「ルカ・・・心配したよ。胸が苦しくて・・・辛かったよ・・」
ルカは私を抱き締めてくれた。
「ルカがそばにいる・・・すごく・・・安心するよ」ルカがキスをしようと顔を近づける。
私はルカの唇に人差し指を当てて止める。
「あせらなくても後で・・たっぷり犯してあげる」
部屋に戻ってこたつに入る、私はルカから離れるつもりは無い。
ルカにぴったりくっついてこたつに座る。
「お待たせしました」 料理が運ばれてきた。
刺身とかお鍋・・・あと天ぷら。
女将さんが料理を並べてくれる。
「お二人ともとっても幸せそうですね」
「えっ、はい!とっても!!」私は女将さんの言葉にドキッとした。
「今日はお客様はお二人だけですので・・・ごゆっくりどうぞ」
女将さんは頭を下げて襖を閉めた。
私はすぐにどうゆう意味か理解した。
たくさん喘いでもいいって事・・・?
ルカが浴衣の袖を引っ張る「ん?あ・・食べよっか!」なかなか美味しかった。
テレビをつける。
お笑い番組がやっていた。しばらく二人並んでミカンを食べながら眺める。
そういえばルカはどこの国の子なんだろ?
純粋な日本人では無いような。
分かんないな・・・・外国の美少年って感じ。
美しいブルーの瞳。
たぶん日本とドイツのハーフかな・・・
ルカは浴衣の袖をグイグイ引っ張り布団の方を指差す・・・早く一つになりたいらしい。
私はクスッと笑った。
「私は君に凄くいやらしい事しちゃうから・・・何度もイカせてあげるから覚悟してね・・・」
ルカは顔を真っ赤にして頷いた。
ルカを布団に押し倒してキスをした。
ルカの手首を掴んで犯すように激しくする。
「んっ・・・んんっ」
ルカの浴衣を乱してチンコを舐めまわす。
「ふっ・・・・んっ!」
この切ない声が聞きたかった。
私も興奮してブレーキが効かなくなる。
口の中に射精されても飲み込んでまたすぐにまた口でイタズラする。
私は自分でマンコを刺激する。
指を入れてくちゅくちゅと激しく動かす。
「んっ!んんっ!!」
ルカがビクンビクンと体を震わせてイッた。
私は精子飲み込んでルカを見下ろす。
「やっとルカと・・・一つになれる・・・ずっとずっと欲しかったんだよ。焦らした罰として・・・めちゃめちゃにしてあげるから」ルカも欲しくてたまらないみたいだ。
私は少しずつ固くなったチンコを挿入する。
「あっ!ああっ!!」
ルカの上に乗って激しく跳ねる。
「んっ!・・・はぁはぁっ」ルカもしずかに喘ぐ。
「ルカッ!もっといやらしい顔見せてっ・・あっ!はぁっ!!!」
ルカが射精する時に一緒にイッた。
ルカが強く腰を引き寄せて密着させたので膣の一番奥に精子が注がれる。
今まで感じた事が無いくらい気持ちよかった。
とっても幸福な絶頂だった・・・もっともっと欲しくなった。
「ルカ・・・もっと・・・もっともっと出して・・・気持ちよくして・・・・幸せにして・・・・」
ルカは私を抱き締めてキスで返事をした。
その後何度も何度も中に出してもらった。
こんなに乱れたのは初めてだった。
今までしたセックスの中で一番気持ち良かった。
「ルカ・・・今度は私を犯して・・・いっぱい出して・・・お願いっ・・」
四つん這いになって誘う。すぐに入ってきた。
「んんっ!ああん!」
ルカにも攻めさせてあげる。
だんだん荒っぽくなる腰使い・・・もうイクのが分かる。
「ルカっ!イクッ!!!」
また奥底に注がれて一緒に絶頂を迎えた。
「はあっ・・はぁ・・もっとして・・もっと・・」
この時私はやっと女になれた。
本当に好きな人に抱かれて幸せだった。
何度も何度も中で射精された。
私も何度も求めた。
幸せ・・・凄く幸せ・・
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