任務は現地で判断して遂行、自らやるのもよし、暗殺者を雇うのもよし。
若い大統領は怯えている。「だ、誰だ?」 俺は名乗った。 「ジョン・タイター」 バスッ。 ジョン・タイターは過去での偽名。 俺は若い大統領をM1911で暗殺。
サイレンサーで誰も気付かない。 護衛も誰もいない。
路地裏であっけなく死んだたった1発で。
歴史が変わった。
何か快感がわく。
俺が歴史を変えた。
俺はタイムマシンの所に戻る。
光学迷彩シートを取り外すシートをしまってハッチをあける。
座標を設定して2034年へ。機体がガタガタ揺れだす。あっけない・・。
だからこそ面白い。
そいつの功績を呆気なく無い物にした。
何とも面白い。
いい仕事をもらったな。
いつものタイムマシンステーションに戻る。
「ご苦労さま」
黒服が迎えにきている。
「やったぞ・・なかなか面白い気持ちになった」
「大統領は過去で死んだ事になった。初任務は大成功だな」
俺は黒服が嫌いだ。
「部屋に帰る」
「チーズバーガーは置いてあるぞ」
「・・・どうも」
部屋に戻って寝転がる。
早く任務がしたい。
M1911を取り出して磨く。この銃はかなりタフだから点検はあまり必要ないが。美月に返す時汚いのは失礼になる。
テレビをつけるとニュースばかり。
つまらない。
部屋の固定電話で黒服に連絡する。
「任務は無いのか?」
「休養は必ずとってもらう」「早くやらせて欲しいんだが・・・」
「・・・体に異常がないなら・・いいだろう」
電話を切ってブリーフィングルームに向かう。
今回も俺一人。
「今回は任務と言うより実験に近い。過去に飛んで人をこちらに連れてきてもらう。」
俺は資料を受けとる。
桂詞葉、日本人、13歳。
「その子は死ぬ。死ぬ前にこちらに来てもらう」
「・・・その後は?」
「処分するか実験体にする・・・気に入ったなら君の女にしてもいいぞ」
「なんでそんな規則が緩いんだ?俺の女にしていいっておかしくないか?」
黒服は無表情。
「別に死ぬ人間だ。どうでもいい」
「・・・そうか、じゃあ俺の物にさせてもらう」
タイムマシンの所に行く。資料に書かれた座標と年を設定・・・。
2009年の12月・・。
美月の言っていた年か。
俺は負傷する。
間違いなく。
ハッチを閉める。
どうなるか楽しみだ。
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