「うん。」
素直に彼のベッドへ。
「狭い?」
『ううん。もっと来て。もっと。』
「はいはい。」
彼がワタシの背中に手を回すと
『やっときた。』
「どこに?」
『ここに。ずっとこうしたかった。抱きしめたかった。』
え?彼もそうだったの?
いつものように1軒目の居酒屋を出てからは手を繋いで街を歩いた。
歩道に凍った雪が積もっていてかなり足元が危なっかしい。
『次はバーにする?』
「お腹は満足だからね、ワインにしようかなぁ」
バーを出てから
『次はどうする?』
「そうねぇ…」
『カラオケ行く?』
店を出ると次を促すので、今夜は札幌の街を満喫して部屋には寝に帰るだけなのかも…と少しがっかりしていたのだ。
「もっとギュウってして。」
お互いのぬくもりをしばらく感じ合う。
彼の優しいとろけるキスが始まった。
何分キスをしているのだろう。かなりの時間が流れたように思う。
でもまだ足りない。満足できない。
いつしかワタシが彼の上に乗り見下ろす体勢になる。それでも舌は絡み合ったまま。
彼の彼がワタシのバスローブに手をかけた。
カラダを起こして協力する。
はだけた胸にそっと両手をあてる。
優しく。強く。乳首を摘みながら乳房を揉む。
感じている顔を見られるのが、目が合うのが恥ずかしい。
ギュッと目を閉じて彼に倒れこみ、彼の背中に手を回しキスを求める。
彼の肌が恋しくなり上半身を起こしてTシャツを脱がせる。
そのままの体勢で彼の乳首に吸い付き舌を転がす。
彼のカラダは完全に反応していた。
ワタシの入口も恥ずかしいくらい潤っている。
ボクサーパンツに手をかけ、ちょっとめくってペニスにキスすると彼が自ら下着を取った。
ワタシは体勢をずらしてペニスを握り亀頭をペロッと舐める。
「ペロペロ…ペロペロ…チュッ」亀頭を集中して愛撫する。
握った手を上下に動かし
「パクッ…ジュル…ジュル」
わざと音を立てながらくわえこむ。
「ジュル…チュッ…」
口に含んで上下に動かす。「どうしたら気持ちよくなる?」
『…』
「こう?」
フェラチオに関しては正直よくわからない。
昔付き合った年上の男は
『ア…そこ…いいよ。強く吸って』
「こう?」
『ここも舐めて…アン…』
「いい?」
『ァ…気持ち…い…』
「嬉しい」
『もうすぐ…出るよ…。お口に出してもいい?』
いろいろ教えてくれた。
でもその行為が彼にはよかっただけで、いまの彼に当てはまるとは限らない。
だから、彼の反応を見たり、直接聞いてみたりするのだけれど反応は薄く
『いいよ。大丈夫、気持ちいいよ。』
それでもワタシなりに奉仕していると、ペニスがピクピクしてくる。
そのまま含んだ口を激しく上下に動かし吸引していると
『来て』
ワタシの腕を引っ張り、お互いが向き合う格好になる。
『脚、開いて』
正面から抱き合う姿勢になりディープキスを繰り返す。
ワタシの蜜が溢れているのも彼はとっくに気づいているだろう。
ペニスの先を入口にあてがう。
ヌルヌルしていて滑るのがもどかしい。
「ン…欲しい。欲しい」
自分からおねだりする。
腰を浮かしてさらに近づく。
ヌプ…クチュ…
「あ~ン」
鼻から漏れたようなはしたない声が出てしまう。
下からゆっくりと彼が突き上げる。
グチュグチュ…ヌプ
やっぱりぐっしょりしてた。恥ずかしい。
彼のピストンが徐々に早くなる。乳房を掴まれ乳首を口に含む。
『チュッ…カリ…ペロ』
「アン…アン…ゥゥ」
仰け反ってそのまま倒れる。力が入らない。
彼が覆いかぶさり正常位の体勢。素早いピストンに合わせて声がもれる。
「アン…アン…アン」
『…』
「アン…溶けちゃう…そこが溶けちゃう」
『…愛してるよ』
「愛…して…る」
ペニスが膨らんで膣がいっぱいになる。
カリがあたりギュッと膣が締まる。
『ゥゥ…ハ…ハ…ハァ』
「…い…気持ち…い」
『愛してる…ァ』
彼はワタシの胸でイッた。
彼は避妊をしない。
抱き合う回数が多く、ホテルに用意されたゴムを使いきってしまうことがほとんどだった。
胸に精液を出すことをいつしか容認していた。
『久しぶりに気持ちいいSEXだった。』
「ふ~ん。」
満足していなかったワタシの返事はちょっと冷たく感じたかもしれない。
でも、実のところ彼とのSEXでワタシがイッたことは一度もなかったのだ。
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