照江はダブルベッドの上に、そのままの姿で放りだされると、その身体が大
きく弾んだ。
蔭山が、その上に押し被さり、
「サア、頭の中をからっぽにして・・。」
照江の顔をジッと眺めながら、いたぶるように、先ずは視姦した。
照江の体型は、年齢の割にはそれほど崩れてはいない。
多少下着姿になると、肉付きは良い方か。
ボリュームの有る乳房が、スリップの下から零れ出そうな勢いだ。
「素敵なオッパイだ。」
初め、下着の上からその感触を楽しむ風だったが、やがて照江のスリップの
ストラップに手が掛った。
(脱がされる・・。)
裸にされるのは承知しているつもりだが、全てを蔭山の前に晒すのはやはり
恥ずかしい。
知りあって、まだ左程の月日は過ぎていないのに、早くも肉体関係を結ぼう
としている自分が、信じられないのだ。
昨日まで、予想すらしない事であった。
「柴田さん・・、凄く良い感触だ、素敵ですよ・・。」
決してオシャレとは言えない、白色のブラジャーが取り外されると、豊満な
乳房が蔭山の前に晒された。
「恥ずかしい・・。」
照江が恥じらいを見せると、
「いいな・・そう言う初な処・・。今までに、浮気した経験は無いの?」
蔭山が乳房を手の中で揉む様にしながら・・尋ねた。
照江は顔を歪めながら頷いた。
「じゃ、僕が初めてなんだ・・。」
その言葉に照江は思わず顔を横に向けて、表情を読まれまいとした。
「僕が、柴田さんの初めての男なんだね。」
その仕草を合図に、蔭山の口が乳房を咥え込む。
「あっ、だめ~。」
ついに夫以外の男に犯される・・・、照江はそう感じた。
手荒くされるのかと照江は思っていた。
激しく犯されるのかと、照江は勝手に想像していたのだが、意外や蔭山は優
しく接して来た。
しかもその愛撫は、彼の言う通り、照江が知りえるセックスとは明らかに違
う様に思えた。優しくもあり、しかも丹念であった。夫との夫婦生活とは違
った。
初めは、信じられない位に硬くなっていた身体だったが、蔭山のその愛撫に
徐々にその緊張がほぐれ、リラックスした身体へと変わっていた。
閉じられた唇から、微かに声が漏れ始めた。
身体中の隅々まで、蔭山の愛撫が及んだ。
それは、蔭山が照江の性感帯を探っている事でも有った。
何処が弱く、何処を責めればこの女は感じるのか・・それを蔭山は愛撫を加
えながら調べていたのだ。
<影法師>
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