「アァァ~、ご主人様・・イケません・・そのような事をしてはイケませ
ん・・。」
最上階の寝室の窓を開け、その前で冴子は全裸にされ、辱めを受けていた。
周囲の建物は、全てそこよりは下の為、ここでの行為を見られる心配は無い
のだが、
やはり恥ずかしい行為には違いない。
「冴子・・もっとマンコをみんなに見せてやれ、お天道様にだってお前のマ
ンコは渡さん。」
「あぁぁぁ~。ご主人様~~、だめです・・だめです・・」
言って止める男でない事は冴子も判っている。
これが男の楽しみなのだと・・冴子はその頭の中で理解していた。
闇の世界に君臨している男、この男がどんなに凄い男なのかは、冴子には判
らない。
ただ冴子の知るこの男は、少々アブノーマルなセックスを好む中年男だ。
多少甘えん坊的な面が、可愛く思えるときもある。
冴子が今まで逢った事のない、異質な世界の男がそこに居た。
「お前の好きな様に行動してかまわんからな。用があれば工藤に言へ、あい
つが何とでもする。奥向きの事は滝嶋に相談しろ。」
男は日常の事をそう説明した。
「はい、ご主人様。ありがとうございます。」
「それと前から気になっていたんだが、工藤や滝嶋を、さん、付けで呼ぶの
は止めろ!
主筋はお前だからな。あいつ達にも良く言っておく。」
流石に組織のボスだ。
「判りました、仰せの様に致します。」
「お前の事だから心配はしていないが、外に男を作ったら承知しないぞ。そ
れだけは肝に命じておけ。」
男が凄みを利かせて冴子を睨んだ。
「冴子はご主人様だけです。」
「ならいいが・・。それじゃ帰るぞ。」
男を送り出すと、これからの自分の生き方を見出さなければ・・、冴子はそ
う思っていた。
男が帰った後、入れ違いに工藤が姿を見せた。
「頼まれましたモノ、お持ち致しました。」
「ありがとう、ついでと言ったらなんですけど、後でこれを送って貰えます
か?」
「承知しました。冴子様はそれで宜しいのですね?」
工藤は、冴子の気持を確認した。
「もう決めた事です。今更引き返す事は出来ない話ですから・・。」
「判りました、ご主人様には内緒にさせて頂きます。」
「ありがとう、工藤さん。」
「工藤とお呼び下さい。私が叱られますので。」
工藤はそう言って頭を下げ、部屋を出て行った。
<影法師>
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