ともに、こども達を預ける。ともはなにも聞かずに「たまには楽しんでおいで」とウインクをする。
今ならまだ引き返せる、喉が渇く、緊張で汗をかいてる、いろいろな思い、でも会ってみたい、優しい言葉に潜む官能の罠にわたしは捕われているのだろうか
待ち合わせの場所に着く、後ろから「ゆりあさん、ですね?」
わたしは「はい」と応えるのが精一杯だった。
結婚してから、主人以外の男性とふたりで逢うなんて、はじめてのこと
彼はわたしを見つめ「きれいだ…」と呟くとわたしの手を握り、わたしに考える隙も与えず歩き始める。
「そこに車を停めてあります。ゆりあさんも人目が少ないほうが安心でしょ?さあ乗ってください」
ためらっていると、後ろから肩を抱かれ、耳元で彼が呟く。
「あなたが好きだ」
魔法にかかったみたい、わたしは助手席に座り込んだ。
高速に入る。平日の観光地は人気もなくうららかな日差しが羽毛のように二人を包んでいる
緊張に包まれた沈黙に耐え切れず
「あの…」
話し掛けた瞬間、わたしの唇は彼の唇でふさがれていた。
待ち望んでいた彼の唇
彼の舌先がわたしの唇をくすぐるようになぞる
服の上から胸を柔らかく愛撫される
「形がいいね、とても弾力があるよ」
恥ずかしい、乳首が膨らんでいく
彼の舌がもどかしく、口を開き彼の舌を待つ、
彼の舌が待ち兼ねたように侵入して来る
わたしは舌を求め、絡め、彼と長い長いキスを楽しんでいる
どれくらい時が流れているのだろう、5分かもしれないし、二時間かもしれない
このままずっと時を止めてしまいたい…
彼の舌が頬をなぞり、耳元から首筋に滑っていく
気持ちいい、電流が走り、体が痙攣する
「二人になろうね」
彼のことばに小さくうなずいた
※元投稿はこちら >>