一概には信じられなかった。なによりも、まだバイブがささったままの股間にパンツをはいた痴女が言うことだ。
「私、お父さんがかわいそうで・・・。毎日遅くまで仕事をなさっているのに裏切られてるのを知らないなんて・・・。せめて、私は、あなたを慰めてあげたくて」
「いや、気持ち良くなってたのあなただけですし!」
「あら、まだイッてないの?」
こいつ・・・。
「やめさせなくては。私は、妻を止める。」
「無理矢理言ってもダメですよ。なんの証拠もないのに。」
「現場を押さえれば・・・。」
「いつです?あなたは平日仕事でしょ?」
うっ・・・。
「そこで、この子の出番なのですよ。出てらっしゃい!」
ガチャ・・・。
うわぁぁあっ!楽器棚からなんか出てきた!
「私のペットです。ほら、最初の捕虜ですわ。」
あー、あの不幸にも見つかった・・・。
小さい、ひ弱そうなモヤシ少年だった。中学生でもとおりそうな貧弱な体で、弱々しく「ど、どうも」とだけ言った。
「あれから、私の手足となり情報を集めてくれてるんです。」
「ストレス解消にもなってます」
「うるさい。」
にらまれた生徒は、かわいそうなくらいに小さくなった。
「この子、なかなかいいもの持ってるんですよ~」
いやらしい目付きでいうあたり、たぶん生徒指導室での尋問も、かなりハードな責めが続いたのであろう。
「この子に、潜入させます。」
「おとり捜査ですか!」
「危険はないですよ。まぁ、食べられちゃうかもしれないけど。」
「もう食べられました。」
「うるさい。」
「はい・・・。」
なんなんだ、この二人は・・・。
「でも、まだ下の口では食べてないんですよ?ほら、そこはやっぱり教師と生徒の一線というか・・・。」
「なにをしたんですか!」
「いや、せっかく買ったコンドームを使う機会がないまま捨てさせるのもあれだから、使い方を・・・。」
「で?」
「軽くしゃぶってあげて、自分で付けさせようとおもったんだけど、入らなくて・・・。」
痴女がズボンをさげるように指示すると、恥ずかしそうに脱いだ。
でか・・・。勃起してないのに、私より長い・・・。こんなひ弱な体だから、さらにでかくみえるのか?
「いいモノもってるんですけどねぇ・・・。何分、若さゆえの早漏というか・・・。ゴムはサイズあわないわ、ちょっとくわえただけで出ちゃうわ・・・。」
「だって・・・。」
「顔にかけられたときは、殺そうかと思いましたよ。」
初のフェラで教師に顔射かよっ!
いい、こいつには少しくらい危険がともなってもいい。むしろ、潔く戦死しろ。
自慢げにぶら下げているイチモツをなおすように言ってから、作戦会議に入った。
私「つまり、うちの妻は悪いことをしている。そこ、間違いないですよね」
先「童貞廃棄所というか、うちの学校の精液便所になってます」
生「うらやましいんでしょ、先生は」
先「うるさい。」
私「ちょっと君は黙っててくれないかね。」
生「はい・・・。」
信じたくはないが、これ以上の乱交は辞めさせなければ。
「じゃあ、まずは君に裏サイトを通じて童貞を捨てにいってもらう。」
「え・・・。いいんですか?中にいれちゃいますよ?」
「中でだすなよ。入れるだけだ。」
「わかったわね!我慢するのよ!」
「はい・・・。」
妻が他の男に寝取られるのは本位ではないが、もうすでに何本も味わったことだろう。今更・・・。
「で、その時間なんだが、夜8時くらいにしてくれないか?」
「え・・・。」
「私は、終電で帰る毎日だが、その日だけは早く帰る。」
「現場に踏み込むんですか?」
「完璧な現行犯だろ?そうでもないと、捕まえられないからな。」
「修羅場にならないですよね?」
「なる。」
「僕は・・・。」
「タイミングをみて逃げてくれ。」
「私は、何をしましょうか?」
「何もしないでいい。できれば、うちの近所に潜んでて、この子を家まで送ってください。あとは、うちの問題ですから・・・。」
シンとなる音楽準備室。深刻な顔で話す私の横で、痴女がバイブを抜いて拭いていた。
決行は生徒から連絡される日。さっそくその場で裏サイトに接続し、童貞をすてるための予約をした。
「僕、先生が相手ならよかったなぁ・・・。」
「気にするな。うちの妻は巨乳だ。」
「年増・・・。」
「悪かったな。」
こいつに、ほんとにそんな作戦ができるのだろうか。
お互いにアドレスを交換して帰路についた。
昼を過ぎていた。帰宅すると、カレーがつくってあった。書き置きがあり、妻は町内会の会合(カラオケか?)、息子は友達と遊びにいく、とあった。
家庭を顧みず仕事に打ち込んできた私を騙した罪は重い。ましてや、近親相姦だなんて・・・。
私は恥ずかしい!
私は悲しいぞ!
絶対に辞めさせなければ。
メールが届く。
「童貞、捨てられるそうです!時間も夜8時でいいそうです。明日、やります!」
彼からのメールだ。何としても、明日早めに帰って現場をおさえなくてはならない。
夕飯は7時だった。5時まで会合にいっていた妻が、プリプリ怒りながら会合の内容を話す。
「最近、変質者がでるみたいよ?しかも女だって。頭おかしいんじゃないかしらね!そーゆーのに限って、すんごいブスなのよ、きっと。」
お前も十分ヘンタイだよ・・・。うっかり言い掛けた。
「へー、そいつ、なにすんの?」
「あんたは黙って勉強しなさい!」
怒られてる。嫉妬かな。
「で、夜見回りにいくことにしたから。明日からだから、早く帰れない?」
ぎくっ・・・。
「無理だよ。また終電なんだから。」
「頼りにならないわね。あんた、ついてきなさいよ。」
「いやだよ。さっき勉強しろっていったじゃん」
「私一人に行かせる気?」
なんだか、芝居くさいな・・・。
まぁいいや。明日から我が家を正常な状態にしなきゃ。家族を正しい道に戻すんだ。
お腹いっぱいになると、すさまじく眠たくなったので、ちょっと早めに寝た。
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